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35年で「セーラー服」に対するイメージが変わった日本社会とその背景―華字メディア

Record China / 2024年8月24日 11時0分

35年で「セーラー服」に対するイメージが変わった日本社会とその背景―華字メディア

21日、日本華僑報網は、セーラー服に代表される日本の女子生徒の制服について論じた文章を掲載した。

2024年8月21日、華字メディアの日本華僑報網は、セーラー服に代表される日本の女子生徒の制服について論じた文章を掲載した。

文章は、日本で1985年に秋元康氏がプロデュースしたアイドルグループ「おニャン子クラブ」が歌う「セーラー服を脱がさないで」が大ヒットを記録したと紹介した上で、2020年には同じく秋元氏が手掛けた「乃木坂46」が大型音楽番組で同曲を歌ったところ、ネット上では「歌詞に吐き気を覚える。こんな歌をテレビで流せば、青少年に悪影響を及ぼす」「番組制作者は無責任」などの批判が相次いだとし、「セーラー服の材料もデザインも変わっていないのに、35年の時間が流れる間にこの曲に対する日本人の反応はすっかり変わってしまった」と評した。

また、8月13〜15日にある企業が埼玉県にある2年前に廃校となった小学校の校舎で女性タレント120人による制服や浴衣での撮影コンテストを開催しようとしたところ、地元住民から「かつて子どもたちが学んだ場所で性に関するイベントをするというのは風紀を著しく乱す」と激しい批判を浴びたことも紹介した。

その上で、「これらの事例からは、JK(女子高生)の制服撮影と聞くと、みんな自然と『性的活動』を想起することがうかがえる」と指摘。その思考には日本が戦後たどってきた歴史の流れが関係しているとした。

そして、「戦後の大きな社会変革の不安の中で暮らしてきた日本の人々は、職場や学校で統一された制服を着ることにより集団による安心感、安全感を得て、日本の制服文化が徐々に形成されていった」と説明。「それが欧米文化の輸入により思想に変化が生じ、制服は束縛の象徴と見られるようになり、制服改革が起こる一方で、商業資本の力によってJK制服がポルノ的な要素を持ち始め、男性を主とする層に迎合していった」と解説している。

文章は最後に「その背後にはやはり、若い女性をモノとして扱うという社会的な問題がある。ただし、この問題は日本独自のものというわけではない。人類が歴史上において根底から排除できていない問題なのである」との見方を示した。(編集・翻訳/川尻)

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