アルカリ性土壌の生物改良技術で新たな進展―中国
Record China / 2024年8月29日 19時30分
中国のアルカリ性土壌の生物改良技術で新たな進展があった。
中国科学院「黒土糧倉」テクノロジー集結メイン会場大安モデルエリアの吉林省長嶺県実験田で行われた生産量測定で24日、専門家チームはマメ科の飼葉であるキバナツノクサネムの栽培と全量圃場還元を経て、現地の土壤pHが10.14から9.57に低下し、土壌の有機質が10%以上増加し、最初の飼葉の1ムー(約6.7アール)当たり生産量が2.03トンだったと測定した。重度のアルカリ性荒れ地の効果的な改良が実現された。中央テレビニュースが伝えた。
この成果は中国のアルカリ性土壌の大規模開発・利用のためにグリーンで効率的な生物改良技術の基礎を固め、中国の食糧安全保障と農業の持続可能な開発に対して重要な意義を持つ。
中国には約3333万ヘクタールのアルカリ性土壌があり、その中には食糧増産のポテンシャルが最も高い東北松嫩平原ソーダ質土壌の400万ヘクタールが含まれる。このタイプのアルカリ性土壌はpHが高く、アルカリ性の乾燥地をはじめとして改良利用の難易度が極めて高い。
中国科学院の曹暁風(ツァオ・シャオフォン)院士の科学研究チームはこの問題に対し、黒竜江省農業科学院と協力し、800点余りの植物遺伝資源の重度アルカリ性土壌への選別を行い、アルカリ耐性が非常に高いキバナツノクサネムを取得した。研究チームはアルカリ性に強いキバナツノクサネムの優良品種を育成するため、中国内外で400点余りの野生遺伝資源を集めて材料とし、栽培化とハイブリッド選別・育成方法を採用し、アルカリ性に強く生産量が多い品種「中科菁1号」を選別・育成した。そして大安モデルエリアの長嶺実験田で栽培した。
栽培によって、この品種にはアルカリ耐性と耐洪水性が高いといった特徴がある。チームが研究開発した関連高収量栽培技術と合わせると、pHが9以上のソーダ質土壌で順調に成長する。晩熟、高い草丈、多くの枝、高い草の収量、高いタンパク質含有量という特徴を持つことが明らかになった。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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