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中国の金市場、「追随者」から「リーダー」へと進化、今後さらに大きな役割に期待ー中国メディア

Record China / 2024年8月30日 18時20分

中国の金市場、「追随者」から「リーダー」へと進化、今後さらに大きな役割に期待ー中国メディア

中国の金市場は「追随者」だった立場から「リーダー」へと進化し、今後さらに世界で大きな役割を果たすことが期待されている。中国メディアが業界トップの見方を紹介して報じた。写真は金市場。

中国の金市場は、これまで「追随者」だった立場から「リーダー」へと進化しており、今後さらに世界で大きな役割を果たすことが期待されている。中国メディアは世界の主要鉱山会社で構成する組織のトップの見方を紹介して、こう報じた。

中国通信社(CNS)が引用したのは、ワールドゴールドカウンシル(WGC)のCEO(最高経営責任者)デビッド・テイト氏の発言。

WGCは1987年に世界の主要金鉱山会社40社がメンバーとなって設立された非営利組織。現在は英国に本社を置き、主要17カ国に拠点を構えて、グローバルな視野から金に関する調査研究、規制の撤廃、物流システムの改善支援や世界各国の公的機関における金準備の役割増進などの活動を行っている。

テイト氏は「過去数十年にわたる中国の力強い経済成長のおかげで、中国は世界の金市場で重要な地位を確立した。10年以上連続して、中国は世界最大の金消費国であり、さらに15年間にわたり世界最大の金生産国でもある」と指摘。中国の金市場の著しい発展は、この急速な成長を反映しており、他国にとっても「自国の金改革を進める際に、何でも可能であることを示す手本となるべきだ」と強調した。

テイト氏はさらに2024年の中間年次報告書によると、今年これまで金は非常に優れた成果を上げており、ドル建ての金価格は上半期で12%上昇したと述べた。「この顕著な成長は中央銀行による継続的な購入、アジアでの強力な消費者需要、増え続ける世界的な債務、通貨価値の下落に対する懸念、そして地政学的な不確実性によって他の多くの資産クラスを上回っている」と話した。

店頭取引の需要増加、中央銀行による継続的な購入、そして金を裏付けとする上場投資信託(ETF)の流出減少により、金価格は第2四半期に1オンス当たり2338ドル(約33万8612円)の四半期平均最高値を記録し、前年同期比18%の上昇を見せた。

世界的な価格上昇に伴い、中国の国内金市場では消費と投資のパフォーマンスに違いが見られた。第2四半期における中国の宝飾品需要は09年以来最低の水準となり、四半期の需要はわずか86トンにとどまった。WGCによると、中国の宝飾品消費量は上半期で前年同期比18%減の270トンに落ち込んだ。

この低迷した需要とは対照的に、中国市場での金への投資需要は急増。金延べ棒やコインへの投資需要は第2四半期で前年同期比62%増の80トンに上り、13年以来最も強い第2四半期のパフォーマンスを示した。上半期の総投資需要は前年同期比65%増の190トンに達した。

金価格の上昇が続くと予想される中で、テイト氏は宝飾品の需要低迷が長くは続かないと考えており、金延べ棒やコインへの投資が引き続き高水準を維持すると見込んでいるという。(編集/日向)

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