車載電池最大手CATLトップ「市場に流通しているほとんどの電池の安全率は十分とは程遠い」―中国メディア
Record China / 2024年9月3日 5時0分
車載電池の世界最大手、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)の曽毓群董事長は1日、中国市場に流通しているほとんどの電池の安全率は十分とは程遠いと述べた。
中国メディアの界面新聞によると、車載電池の世界最大手、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)の曽毓群(ズン・ユーチュン)董事長は1日、中国四川省宜賓市で開幕した「2024世界動力電池大会」で、「業界が競争を脇に置き、消費者の切実な利益、特に誰もが第一に重視する安全性を優先し、共同で安全基準を高め、安全基準の絶対的なレッドラインを確立することを願っている」と述べた。
曽氏は「安全性の問題が解決されなければ、壊滅的な結果になる」と指摘。電気自動車(EV)などの新エネルギー車の安全性向上の重点は電池だとし、電池の安全性は材料開発などの多くの側面を含む複雑なシステムエンジニアリングだと述べた。
また、2023年の国内の新エネルギー車の火災発生率は1万台当たり約0.96台だとする中国国営中央テレビ(CCTVの)報道を引用。現在市場に流通しているほとんどの電池の安全率は十分とは程遠く、多くの製品は不良率がPPMレベルに達している、すなわち100万分の1だと主張しているが、実際には1万分の1どころか1000分の1のレベルだとの認識を示した。
曽氏によると、中国の新エネ車保有台数は2500万台を超え、搭載されている電池の数は数十億個に達している。セル数に不良率を掛けると、安全上のリスクは「推して知るべし」だ。
曽氏は、CATLのセルの不良率はPPBレベルである10億分の1のレベルに達していることに言及した。(翻訳・編集/柳川)
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