＜テニス＞中国選手に人種差別的ヤジ、その場で言い返す＝中国ネット民喝采

3日、頭条新聞は、テニスの全米オープン女子シングルスで、中国の鄭欽文が観客からのヤジに鋭い視線を浴びせながら反論したことを報じた。写真は鄭欽文。

2024年9月3日、頭条新聞は、テニスの全米オープン女子シングルスで、中国の鄭欽文（ジョン・チンウエン）が観客からのヤジに鋭い視線を浴びせながら反論したことを報じた。

2日に行われた同大会4回戦で鄭はクロアチアのベキッチを2-1で下してベスト8進出を決めた。頭条新聞は、その試合中に鄭が観客から「イエローバナナ」という黄色人種を侮辱する大声のヤジを受けた際、相手を凝視しながら何か言葉を発したと紹介。その口の動きから、鄭が「I'll beat you」（あなたを倒してやる）と発言したことが推測されると伝えた。

鄭は先日のパリ五輪女子シングルスで金メダルを獲得。今回の行動は中国のSNS微博で「人種差別的な侮辱に、女王がその場で反撃した」として大きな注目を集め、トレンドワードランキングの1位に入った。

人種差別に毅然と立ち向かう姿勢を見せた鄭に、中国のネットユーザーは「鄭欽文女王だ」「ラケットで結果を示して彼らを黙らせよう」「これはアジア系の誇り」「今の中国の若者は、泣き寝入りなどしないぞ」「愛国心と自信にあふれ、いじめに対して容赦しない。しかも五輪チャンピオンの実力も備わっているのだから本当に素晴らしい」「ほれぼれする性格と実力」「この眼光には殺気すら感じる」など称賛コメントを相次いで寄せている。

また、「米国社会は人種差別に対してこれほど敏感になっているのに、それでも国際大会で公然とアジア人を侮辱するような輩がいるというのは一体どうなっているのか」という感想も見られた。（編集・翻訳/川尻）