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新エネ車メーカーの求人ピーク到来、2025年は103万人不足か―中国

Record China / 2024年9月4日 17時30分

新エネ車メーカーの求人ピーク到来、2025年は103万人不足か―中国

中国で新エネ車メーカーの求人ピークが到来している。

中国の電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)の河南省鄭州市にある鄭州拠点でこのほど、2024年の第2回大規模求人がスタートした。募集要項によると、今回は4000人の募集で、給与は月収ベースで5000~9000元(約10万~18万円)。そのうち生産現場のオペレーターが最も人手不足で、仕事の内容には補助的な設備を使った簡単な製品組み立てが含まれる。給与については、一般の現場オペレーターは約7000元(約14万円)、フォークリフトや仕上げ工など一定の技術的要求のあるポジションは最高で1万元(約20万円)を超える。人民日報海外版が伝えた。

首都経済貿易大学労働経済学院の張成剛(ジャン・チョンガン)准教授は、「BYDのこのたびの求人は規模が大きく、一般作業員の給与は鄭州ではトップクラスで、これほどの給与水準ならたくさんの労働者が集まるだろう」と述べた。

求人サイトの智聯招聘のプラットフォームのデータを見ると、今年1-7月には、同プラットフォームの一般作業員・技術者の平均給与が6887元だった。全体として言えるのは、新エネルギー自動車産業の一般作業員の賃金・待遇はもう少し高いだろうということだ。

急速に発展する新エネ車産業が大量の雇用を生み出している。中国工業・情報化部の発表した「製造業人材発展計画ガイド」によると、省エネと新エネ車の分野で2015年の人材規模は17万人だったが、25年は120万人に拡大して103万人が不足するという。智聯招聘プラットフォームのデータでは、今年1-7月の新エネ車産業では、一般作業員・技術者の求人が前年同期比91.2%増加して全体の38.2%を占めた。

新エネ車産業の発展が好調

工場と雇用が増える一方 新エネ車メーカーの自動化レベルがますます高くなり、従来の生産規模と同じ工場であれば必要とされる作業員の数は減ったが、この産業の急速な拡大に伴い、新エネ車の工場の全体的な数と全体的な規模が大幅に拡大している。新たな工場が1カ所建設されるごとに新たな雇用が生み出されており、これには科学技術者も一般のオペレーターも含まれる。

BYDの鄭州基地プロジェクトは3期に分かれ、第1期の生産計画は40万台、第1期と第2期はすでに生産がスタートし、第3期は現在、建設が進められている。鄭州拠点には3万6000人の作業員がおり、生産ラインがフル稼働すると5万人の作業員が必要になり、現場のオペレーターと技術者の比率は約1:1になる。このことは各職種で作業員が増加していることを意味する。他の自動車メーカーも似たような状況だ。8月21日、広汽埃安(AION)の湖南省長沙市にある長沙スマートエコ工場が完成して生産をスタートし、年間生産台数は20万台に達する見込みだ。6月には、孚能科技(Farasis Energy)の広東省広州市にある広州拠点が生産を開始し、25年に予定の生産台数に到達すると、車載EVバッテリーを自動車60万台に提供できるようになるという。昨年末には、ドイツのフォルクスワーゲングループの中国における初の独自資本のバッテリーパック工場が安徽省合肥市で生産をスタートした。これらの工場は相当な数の作業員を必要としている。

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