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日本アニメの成功から学ぶ、中国アニメに求められることとは?―中国メディア

Record China / 2024年9月6日 9時0分

また、「90~2000年に入ると、日本アニメは『オタク』文化が浮上したり、一部で批判されたりしたものの、依然として『ちびまる子ちゃん』や『クレヨンしんちゃん』、『美少女戦士セーラームーン』や『スラムダンク』、『新世紀エヴァンゲリオン』などの作品が人気を博した。01年以降は、 新世紀の幕開けとともに、宮崎監督の『千と千尋の神隠し』が世界的な評価を受けた一方で、ソニーや任天堂などの企業がアニメ業界に参入し、資本主導の制作の増加や題材の停滞、創作の俗化が課題となった。しかしその後は、新海誠監督や今敏監督など、新たなクリエイターが登場し、日本アニメに新たな可能性をもたらしている。総じて言えば、日本アニメは100年の歴史を通じて、多くの危機を経験しながらも、新たなクリエイターが絶えず登場し、常に革新を続けているのだ」と評した。

その上で、「中国と日本のアニメ産業の発展にはいくつかの違いがある」と言及。「日本では、『ドラえもん』や『名探偵コナン』のように、キャラクターを中心としたIP(知的財産)を育てて世界観を広げる。一方、中国アニメは『封神演義』や『西遊記』など、伝統的な神話を基にキャラクターを作り上げることが多い。また、 日本アニメは普遍的なテーマを扱い、世界的に受け入れられる作品が多いのに対し、中国アニメは民族的な要素に強く依存しているため、国際市場での競争力を制限されてしまう傾向がある」と論じた。

さらに、「日本アニメは個人や小規模スタジオが主導で制作するため、作品には一貫したブランド力があるが、中国のアニメは主に大企業による集団制作が中心であり、個々の監督のスタイルは薄れ、作品の識別性が低くなる傾向がある。また、日本では比較的自由な制作環境が整っているが、中国では一部の厳しい規制によってクリエイティビティーの制限がある」とも言及した。

そして、「日本アニメの成功の鍵は、新しいクリエイターが絶えず登場し、革新を続けている点だ。中国アニメもまた、創造的な才能を持つクリエイターを育成するほか、個々のスタジオやクリエイターが中心となる制作形式を取り入れることで、作品の識別性とブランド力を高めることが求められるだろう。多様な題材を扱い、民族的な題材にとどまらず、国際市場での競争力と存在感を強化することも重要だ。今後、日本アニメの成功要因を取り入れながら、中国アニメが独自の発展を遂げ、世界市場での地位を確立することが期待される」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

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