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世界初、中国で水素動力ドローンが100キロ超の長距離連続飛行に成功―中国メディア

Record China / 2024年9月6日 19時0分

世界初、中国で水素動力ドローンが100キロ超の長距離連続飛行に成功―中国メディア

水素を動力源とする新型ドローンが8月末、中国東部の浙江省杭州市で世界初の100キロを超える長距離連続飛行に成功した。中国メディアが伝えた。 写真は水素動力ドローン。

水素を動力源とする新型ドローン「天目山1号」が8月末、中国東部の浙江省杭州市で世界初の100キロを超える長距離連続飛行に成功した。中国メディアは「その長い飛行耐久性、超低温でのオペレーション能力、環境に優しい設計で、市場のゲームチェンジャーになると期待されている」と伝えた。

中国通信社(CNS)によると、「天目山1号」の設計責任者は「従来の産業用無人航空機(UAV)の用途を一変させ、長距離連続飛行における独自の能力と中国北部の寒冷で過酷な条件下での信頼性で市場に大きな展望をもたらすだろう」と説明した。

100キロを超える連続飛行が可能なこのドローンは、軽量炭素繊維で一体成型された機体を備え、空重量19kg、最大積載重量6kgだ。その長距離飛行能力は水素燃料電池と貯蔵装置から成る完全に自主開発された水素パワーシステムによるものだ。

科技日報(Science and Technology Daily)によると、このシステムで使用される空冷式燃料電池スタックは、最大エネルギー密度が1000ワット・アワー毎キロを超え、リチウム電池の5、6倍になるという。  

開発チームは、この新型ドローンは低高度経済分野の技術革新における重要な進歩で、一般航空分野と低高度経済分野の融合に弾みをつけるものだと強調。同機はパラシュートを内蔵した世界初のドローンで、飛行中に事故が発生した場合、パラシュートが自動的に開き、リスクを最小限に抑えることができるという。

水素動力ドローン

一方、中国国営テレビ局(CGTN)によると、中国国家電力網集団ハルビン供電公司送電運営検査センターのスマート巡査点検係員は昨年末、中国東北部の黒竜江省ハルビン市道外区で水素動力ドローンを使って220キロボルトの送電塔の点検作業を実施した。中国初の極寒環境下での水素動力ドローン実用化だった。

寒冷地でのドローンを使った点検作業はこれまで大きな問題にさらされていた。点検作業には6回転翼の水素動力ドローンを使用し、ドローンには可視光線と赤外線のカメラが搭載、、摂氏氷点下22度の低温環境での送電塔の点検作業を実施した。この作業は飛行の安定性、応急処理の即時性、通信の長距離中継などの実証試験も兼ねており、いずれの試験も順調に完了した。

CGTNは「今回の応用によって、水素動力ドローンによる低温環境下での長時間稼働の信頼性と安定性が検証され、水素動力ドローンが低温下でも安全かつ高効率に各種の巡視点検作業をこなせることが証明された」と報道。「巡査点検員の作業負担を大いに軽減させるほか、外力による回路の破損や森林火災、高木などによる危険性も直ちに発見することで、電力網の安全かつ安定した運営を確保できる」と強調した。(編集/日向)

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