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列車に忘れてしまった物はここで保管されているかも!―中国

Record China / 2024年9月8日 17時0分

列車に忘れてしまった物はここで保管されているかも!―中国

中国で今年の夏休みの帰省・旅行に伴う鉄道輸送体制「暑運」が実施された7月1日から8月31日にわたる62日間、北京南駅に届けられた落とし物の数は約2万点にも上った。

列車に乗った時に、落とし物をしたという経験がある人は少なくないだろう。中国で今年の夏休みの帰省・旅行に伴う鉄道輸送体制「暑運」が実施された7月1日から8月31日にわたる62日間、北京南駅に届けられた落とし物の数は約2万点にも上った。最も多かった日は1日当たりで約400点の落とし物が届けられたという。

では、どんな落とし物が多いのだろうか?そして落とし物を取りに来る旅客はどれほどいるのだろうか?


落とし物トップは身分証カード

北京南駅には倉庫が3カ所あり、保管されている落とし物で多いのは各種身分証カード、雨傘、帽子、水筒、充電器などだという。


北京南駅の遺失物保管所の職員は束になった身分証カードを見せながら、「身分証カードはどの時期も常に一番多い落とし物。1日で数十枚の身分証カードが届けられる。身分証カードのほか、学生証や医療保険カード、各種仕事関連のIDカードなどがある」と説明する。

倉庫内にはカラフルなさまざまタイプの傘も保管されており、これも夏に比較的多い落とし物となるという。


北京南駅の遺失物保管所の1号倉庫内には多種多様な約1万点の落とし物が保管されている。それぞれの落とし物には届けられた日付や列車番号などが記されたラベルが貼られている。


北京南駅の職員は、「この倉庫で保管されているのはここ1カ月の間に届けられた落とし物。この他にも保管期間が2~3カ月に達した落とし物や、保管期間が3カ月以上に達した落とし物を保管する倉庫もある」と説明する。

落とし物は宅配便で発送も可能

旅客の張さんは最近、「高速列車の座席に携帯電話を忘れたかもしれないと気付いて、鉄道アプリ12306を使って、落とし物情報を送信したところ、20分後に鉄道の職員から電話がかかってきて驚いた」と言い、北京南駅の遺失物保管所で無事見付かったという。

落とし物をした場合、旅客は鉄道「12306」カスタマーサービス電話に連絡するか、アプリ「12306」で落とし物の詳しい情報や連絡先を送信するか、駅の窓口に助けを求めることができる。旅客からのこうした届出を受けると、鉄道当局は直ちに駅や列車などの関連当局と連絡を取って、探す作業を始めることになる。

職員は、「落とし物の受け取り方には、本人が受け取りにくる方法と、代理人が受け取りにくる方法がある。本人から委任された家族や友人、宅配便配達員などを代理人とすることができる」と説明する。


宅配便配達員の蔡さんによると、「1日平均40~50件の落とし物の発送手続きをしている。小さいものは身分証カード、大きいものではベビーカーまであった。落とし物を一つずつ丁寧に確認し、写真を送って落とし主に確認してもらい、指定の書類にサインする」という。

北京南駅には旅客の落とし物管理マニュアルがあり、旅客から落とし物をしたという届出を受けると、駅の窓口やプラットホーム、切符販売窓口、保安検査所などの職員が情報に基づいて探し始める。


統計によると、2024年の「暑運」期間中、北京南駅は約7000点の落とし物の落とし主を見つけることができたという。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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