霊園で踊り狂うおばさん集団に批判殺到―中国

6日、香港メディア・香港01は、雲南省昭通市にある紅軍烈士霊園で行われる「広場ダンス」が物議を醸していると報じた。

2024年9月6日、香港メディア・香港01は、雲南省昭通市にある紅軍烈士霊園で行われる「広場ダンス」が物議を醸していると報じた。

記事は、同市威信県にある紅軍（1920年代に設立された中国工農紅軍の略称で、中国人民解放軍の前身）烈士霊園で、複数の中高年女性が「霊園の荘厳な雰囲気を無視して、音楽を流しながら広場ダンスをしていた」とする動画が4日にネット上で拡散したと紹介。動画には10人余りの女性が墓碑の前で軽快な音楽のもと、一糸乱れぬ動きでダンスをする様子が映っていたと伝えた。

そして、ネット上では「モラルや素養がなさすぎる」「どうして烈士の眠りを妨げようとするのか。犠牲になった先人に対するリスペクトがあまりにも欠けている」「あんたたちの行動は本当に腹立たしいものだ」「先人を敬うというのは人として最低限のマナー。恣意的な行動をとるべきではない」といった批判コメントが相次いだと紹介した。

また、ネット上で物議を醸した後に霊園管理所の職員がメディアの取材に対してやるせない表情を見せながら「毎日のように、ここでダンスをやめるよう呼び掛けているのだが、効果はほとんどない」と語るとともに、オープンな場所である霊園の秩序維持は決して容易ではなく、今は園内の静粛を保つよう市民に呼びかける看板を作成中であることを明かしたと伝えている。

なお記事によると、霊園での広場ダンスについて、一部のユーザーからは「案外いいことかも。先人たちに今の世の中の繁栄ぶりを感じてもらえるだろうから」という前向きなコメントがあったという。（編集・翻訳/川尻）