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「鬼滅の刃」成功の秘密(2/2)=視覚・音楽効果と文化的背景―中国メディア

Record China / 2024年9月17日 0時30分

記事は、「音楽と音響効果」も、視覚的効果と同様に物語を支える重要な成功要因だとし、「『鬼滅の刃』を彩る音楽は、各シーンごとに異なる感情を喚起するために巧みに使われている。例えば、炭治郎が家族の悲劇に直面するシーンでは、悲しげで静かな旋律が感情に深く響き、戦闘シーンでは、緊張感を高めるために激しいリズムや壮大な音楽が使用され、キャラクターの勇敢な戦いを盛り上げる。このほかにも、音楽は物語のテーマや感情を強調する重要な役割を担っている。特に、アニメのオープニング曲やエンディング曲は作品全体の雰囲気を象徴するものであり、視聴者に強く印象づけることができる。『鬼滅の刃』のオープニング曲『紅蓮華』は、力強く情熱的なメロディーが特徴で、作品のテーマとも言える『家族愛』や『戦いの決意』が表現されている」と分析した。

そして、「音響効果」について「物語の臨場感を高める重要な要素だ」とし、「戦闘シーンでの刀の斬撃音や鬼の攻撃音、炭治郎が『水の呼吸』を使う際の水の流れる音など、これらの効果音は非常にリアルで、視聴者に戦いの激しさや技の威力を視覚だけでなく聴覚からも伝える。これにより、アクションシーンの迫力が増し、視聴者はより深く作品の世界に没入することができるのだ。また、音響効果はキャラクターの感情を表現する上でも役立っている」と論じた。

さらに、「背景音楽(BGM)もさまざまなシーンの感情や空気感を正確に演出するために使われている。例えば、炭治郎が妹の禰豆子と再会するシーンでは、繊細で美しい旋律が温かい瞬間に感動的な雰囲気を加え、反対に敵と対峙する際には、緊張感や激しさを伴う音楽が視聴者にさらなるスリルや緊迫感を与える。このような音楽の扱い方により、視聴者は物語の感情の波をより深く体感できるようになる。なお、『鬼滅の刃』の音楽は単なる背景の装飾にとどまらず、物語の進行とも密接に結びついており、重要な転機やクライマックスにおいて、音楽の変化は聴覚への深い感情体験を効果的に強める」と説明した。

記事は、「鬼滅の刃」が世界的に成功した要因として「文化的背景とプロモーション戦略」を挙げ、「『鬼滅の刃』の成功は日本の伝統文化と現代アニメの要素を巧みに融合させている点にもある。物語の背景である大正時代は日本独特の文化的な雰囲気に満ちており、物語に深く溶け込んだ武士道精神、鬼の伝説、道徳観念などが作品全体に豊かな日本の情緒を漂わせている。一方、炭治郎が妹の禰豆子を守るために戦う姿や、彼がさまざまな試練に立ち向かう際に見せる強い精神など、兄妹の絆、努力と成長といったテーマは、文化の違いを超えて多くの人々が共感する感情であり、これも『鬼滅の刃』が国境を越えて多くの観客を引きつける理由の一つだろう」とした。

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