韓国がエンタメの聖地「韓リウッド」構想、日本人や中国人がターゲット―中国メディア

14日、新民晩報は韓国が観光客呼び込みを狙ってハリウッドならぬ「韓リウッド」を作ろうとしていると報じた。写真は「イカゲーム」。

2024年9月14日、中国メディアの新民晩報は韓国が観光客呼び込みを狙ってハリウッドならぬ「韓リウッド」を作ろうとしていると報じた。

記事は、韓国ドラマや韓国スターといった「韓流」がネットを介して爆発的な人気を誇る中、韓国ではさらに米国のハリウッドに匹敵するような「オフライン」の娯楽の聖地を作る構想を持っており、韓国政府が2035年までに映画やテレビ番組、音楽およびその他芸術作品を制作する新エリアを開発して日本や中国をはじめとする世界の観光客を呼び込む目標を立てたと伝えた。

そして、韓国文化スポーツ省のユ・インチョン（柳仁村）長官がメディアの取材に対し、新区は3．3平方キロメートルの敷地にエンターテインメント研修学校やコンテンツ制作施設を建設するとともに、朝鮮王朝時代の宮殿を完全復元してドラマや映画の撮影や観光客の呼び込みに利用する構想を明らかにしたと紹介。「韓リウッド」の正式名称や建設場所についてはまだ決まっていないとした。

その上で、韓国は今後数年で中国と日本を中心とする外国人観光客を年間3000万人呼び込む目標を立てており、「韓リウッド」建設についてアナリストが「世界のエンターテインメント業界における韓国の地位を固めるとともに、韓国の主要な観光地になるだろう。特に韓流に興味がある人にとっては聖地的な存在となり、韓国の文化観光を大きく成長させる可能性を秘めている」との見方を示したことを伝えた。

さらに、ユ長官が「観光業における大きな問題の一つがビザだ。ビザ条件緩和は特に隣国の観光客を呼び込むために非常に重要」と語り、韓国政府が一部の国と特定地域の観光ビザ免除政策実施の可能性について協議していることを明らかにしたと伝えた。（編集・翻訳/川尻）