旧日本軍兵士の家族が中国を訪れ謝罪、中国人研究者と交流も
Record China / 2024年9月17日 16時30分
中国吉林省長春市の公主嶺市で14日、旧日本軍兵士の家族である黒井秋夫さんらが謝罪を行った。
中国吉林省長春市の公主嶺市で14日、旧日本軍兵士の家族である黒井秋夫さんらが謝罪を行った。
国営新華社通信の同日付記事によると、黒井さんの父の慶次郎さんは1932年に招集され、独立守備歩兵第一大隊第三中隊に配属された。公主嶺市は最初の任地で、黒井さんは「独立守備隊は中国の人々を襲撃して命と財産を奪い、彼らの生活を破壊して残酷な作戦任務を行った」と戦争加害者の息子として深い謝罪を表明。再び戦争を起こさせないとの決意を述べるとともに、日中の平和と和解に全力を注ぐ考えを示した。
黒井さんらは15日には旧日本軍の中国侵略について研究する王錦思(ワン・ジンスー)氏と交流し、「謝罪は確かに重要だが、より重要なのは侵略の歴史を反省して教訓をくみ取ることだ」と語る王氏に強く賛同した。王氏は「中国と日本は永遠に二度と戦わない」と書かれた箱に入った磁器のペンや抗戦の悲壮な歴史を示すビラなどを贈り、黒井さんは別れ際に「今回、中国を訪れた中で最もうれしかった1日」と述べて「中国の人々に深く謝罪します」「中日友好」と直筆で記した。この光景は会場にいた人々を感動させたという。(翻訳・編集/野谷)
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