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中国の結婚件数、昨年は10%超増加、前年の延期が理由で先行きは不透明

Record China / 2024年9月22日 16時0分

中国の結婚件数、昨年は10%超増加、前年の延期が理由で先行きは不透明

中国の結婚件数が昨年、前年比10%以上増加した。22年にコロナ禍などの影響で国民の一部が23年に結婚を延期したためとみられ、本格的な増加に転じるか先行きは不透明だ。写真は結婚式。

中国の結婚件数が2023年に前年比12.4%増加した、と中国メディアが報じた。増加率が10%以上と比較的大きく増加したのは、22年にコロナ禍などの影響で国民の一部が23年に結婚を延期したためとみられ、本格的な増加に転じるか先行きは不透明な状況だ。

中国国営テレビ局(CGTN)が紹介した民政部の「23年民政事業発展統計公報」によると、23年に結婚届を提出したカップルの数は768万2000組で10年ぶりに回復し、21年の764万3000組を上回った。

23年に結婚届を提出した人の年齢分布のデータを見ると、25~29歳の年齢層が最も多く、全体の38%を占め、13年から11年連続で最も割合の高い年齢層となっている。昨年結婚届を提出した人の13.8%が20~24歳、21.1%が30~34歳だった。

専門家は23年に増加に転じたのは22年、特に第4四半期にコロナ禍などの影響で国民の一部が23年に結婚を延期したことが主因だと分析している。若者たちの就職率などは依然として低迷。結婚件数が増えるかは見通せないとみられる。

結婚届の提出は13年に1346万9300組と約15年ぶりの高水準に達したが、その後は年々減少する傾向にあり、19年には1000万組の大台を下回った。21年には800万組を22年には700万組を割り込んだ。

中国では競争の激しい教育システムに子どもを参加させることへの負担の大きさが若者に結婚をためらわせる理由となっている。都市部の女性の経済的な自立度と教育水準が上がったことで、彼女たちにとって結婚は経済的に以前ほど必要なものではなくなった。

一方で男性たちは、結婚する経済的な余裕がないとされる。彼らがその理由に掲げるのは、家や車を持っていなければ交際すら始められないという文化的な圧力だ。

未婚のカップルや独身者が子どもを持つことが極めてまれな中国では、婚姻数の減少は少子化と直接結び付く。中国の人口は昨年、大飢饉に見舞われた1960年代初頭以来、初めて減少に転じた。

民政部はこのほど「婚姻登記条例(改正草案意見募集稿)」を発表し、社会に向けて広く意見を募集している。改正草案によると、中国大陸部の住民は結婚に関する手続きの際、戸籍簿を提供する必要がなくなる。民政部は戸籍簿の制限を撤廃することで、若者の結婚を奨励することを目的としている。(編集/日向)

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