中国で9月に新発売の新エネルギー車は8タイプ、純EVは限界か
Record China / 2024年9月28日 16時0分
■新勢力系
楽道L60
楽道(ONVO)は9月上旬に中型セダン「楽道L60」を発売した。楽道は蔚来汽車(NIO)の第2ブランドで、L60はその1号車だ。中型SUVで価格は20万6000元(約412万円)から。バッテリーレンタル版は14万9000元(約300万円)だが、レンタル料がかかる。蔚来汽車は2014年設立の「造車新戦力」の代表格で、創業者の李斌(リー・ビン)氏は自動車サイト「易車網」を立ち上げた実績を持つ。国有の江准汽車、奇瑞汽車とパートナーシップを結び、EVを開発している。しかし、2024年上半期の販売台数は8万7000台にすぎない。サブブランドは早すぎるが、蔚来は高級、楽道はファミリーと位置付けているという。
全新智己LS6
智己汽車は9月末に中型SUV「LS6」の新バージョンを発売する。智己汽車は20年に上海汽車、張江高科、アリババの3社により設立された。目的はSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル=外部との双方向通信で車を制御、ソフトウェアは随時更新)を模索することだ。24年1月に上海地区の主要道路でオートパイロットアシストを基本的に実現した。新型LS6は4900mmと大型で、価格は22万9000元(約460万円)から。予約開始から10日で1万5000台を突破するなど好調だ。
■ファーウェイ系
AVATR07
AVATR(阿維塔)は9月上旬に中型SUV「AVATR 07」を発売した。純EVとレンジエクステンダーの2本立て。AVATRは国有の長安汽車、ファーウェイ、宇徳時代(CATL)の共同による高級スマートカーブランドで、「AVATR」は化身を意味している。「AVATR 07」は22年の「AVATR11」、24年3月の「AVATR12」に続く3車目だ。「AVATR11」は純EVの高級SUVだが、ヒットした。「AVATR07」は「AVATR11」の進化版のような存在で、レンジエクステンダーを付加したのがミソだ。
ファーウェイ系別ラインの問界シリーズではPHEVの「問界M7」、レンジエクステンダーの「問界M9」がヒットしており、これに倣うのだろう。
■GMとBYDの大衆車クラス
宝駿雲海
宝駿は9月末に小型SUV「宝駿雲海」を発売する。宝駿は上海汽車、米ゼネラルモーターズ、広西汽車(前身は柳州五菱汽車)の三者合弁企業の上汽通用五菱のブランド。上汽通用五菱は4万~8万元(約80万~160万円)クラスの超小型自動車のトップランナーだが、2010 年に小型車と輸出を見据えた第2ブランドの宝駿を立ち上げた。宝駿雲海はPHEVが12万1800元(約244万円)から、純EVが13万5800元(約272万円)からと、同社にとって最上級クラスの車だ。
この記事に関連するニュース
-
3時間で6000台を受注!? 300万円以下の電動SUV、GMの中国合弁「宝駿」が発売
レスポンス / 2024年9月21日 16時0分
-
第27回成都国際モーターショー開催、BYDが大規模出展(中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月20日 0時40分
-
中国EV「理想汽車」、販売目標を下方修正の憂鬱 当初の80万台を50万台に、営業損益は黒字回復
東洋経済オンライン / 2024年9月17日 11時0分
-
中国BYD、過当競争下でシェア拡大と増益を両立 2024年上半期の販売台数28%増、純利益24%増
東洋経済オンライン / 2024年9月13日 11時30分
-
EVの生存領域は超小型車とスポーツカーのみ?異彩を放つ上汽通用五菱はGM系
Record China / 2024年9月7日 7時0分
ランキング
-
1丸亀製麺がはなまるうどんに大きく差をつけた「逆張り戦略」とは
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年9月26日 20時55分
-
2「ブラックホール」で"時が止まる"は本当なのか? 何でも吸い込む「天体のラスボス」7つの不思議
東洋経済オンライン / 2024年9月28日 9時0分
-
3「はやぶさ」「こまち」はなぜ連結して走るのか 欠点を上回る分割併合運転のメリット
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月28日 9時10分
-
4「出口渋滞エグすぎ」「降りないほうがいい」 関越道の“猛烈渋滞IC”さらに激化か 抜本対策も進行中
乗りものニュース / 2024年9月28日 12時12分
-
5株価4000円の暴落より日本経済にとって大きなリスク…日銀が市場の信頼を失った本当の理由
プレジデントオンライン / 2024年9月28日 8時15分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください