広東省でデング熱患者が急増、原因は?―中国メディア
Record China / 2024年9月27日 6時0分
24日、海報新聞は広東省でデング熱の感染者が増え続けているとし、専門家による感染拡大理由の解説を紹介する記事を掲載した。写真は同省の仏山市第一人民医院。
2024年9月24日、海報新聞は広東省でデング熱の感染者が増え続けているとし、専門家による感染拡大理由の解説を紹介する記事を掲載した。
記事は同省疾病対策予防センターが近ごろデング熱の予防に関する情報を継続的に発表していると紹介。7月に233件だった広東省のデング熱感染報告数が8月には1220件に増え、9月9〜15日の7日間だけで775件に達したとし、このうち768件は現地での感染で、仏山、広州、中山の各市で特に感染者が多くなっていると伝えた。
そして、デング熱はネッタイシマカを媒介とする急性伝染病で、感染すると発熱、発疹、筋肉痛、骨痛などの症状が現れ、重症の場合は出血や死に至ることもあり、現時点で特効薬やワクチンはないと説明。ネッタイシマカの活動が活発になる夏から秋が感染のピークだとした。
その上で、広東省でのデング熱感染拡大について感染症の専門家が「住民のデング熱に対する抗体レベルの低下が原因」との見解を示し、デング熱は外地からの持ち込みにより、3〜5年の周期で感染が拡大すること、これまでの周期を考えれば昨年に感染ピークが訪れるはずだったものの、新型コロナの影響で外地からウイルスが持ち込まれなかったため感染拡大が起きず、今年にその反動がやってきたと説明したことを紹介。現状では確かに感染者は増えているものの、想定の範囲内であり、「症例数としては決して多くはない」と述べたことを伝えた。
記事は、省内の複数都市でデング熱の感染拡大を警戒し、予防策を講じていると紹介。仏山市衛生局が13〜14日に各区の公共屋外スペースで蚊の駆除作業を実施したほか、都市部と農村部の環境クリーンアップを行い、蚊の繁殖場所4万カ所以上を駆除したほか、広州市南沙区衛生健康局も20日にSNSアカウントを通じ、10月1日の国慶節連休に伴う大規模な移動で感染リスクが高まる可能性があり、外出の際には蚊に刺されてデング熱に感染しないよう予防対策を取るよう呼びかけたと伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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