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<米大統領選>「ハリス旋風」いつまで続く=黒人支持や移民問題がカギ―トランプ陣営の攻撃激化も

Record China / 2024年10月6日 8時0分

例えば、黒人に対する暴力や差別の撤廃を訴える運動「ブラック・ライブズ・マター」の指導者の一人はハリス氏の検事時代の行為を批判し、今後支持するかどうかは同氏の言動次第とCNNのインタビューに答えている。さらにハリス氏の夫が裕福な白人であり、夫妻の総資産が700万ドル(約10億1000万円)を軽く上回っていると報じられたことから「低所得層の多い黒人の仲間ではない」と反発する声が黒人の間で聞かれる。

移民問題でトランプ陣営の攻撃激化も

もう一つ、「ハリス旋風」を押しとどめる要因になるとみられるのは同氏の移民問題への取り組みだ。バイデン政権下でハリス副大統領が移民政策を担当したのは誰もが知るところ。トランプ陣営はハリス氏の移民対策が完全に失敗だとし、激しく攻撃している。バイデン政権下でメキシコ国境に押し寄せる不法移民が急増したのは事実。ハリス氏は最近、CNNテレビとのインタビューで不法移民を厳しく取り締まると述べ、従来の寛容方針を修正したとも受け取れる発言をしている。

だが、トランプ氏はハリス氏が「変節し、責任逃れを図っている」と非難。今後、移民問題を中心に巻き返し攻勢に出るとも伝えられる。ハリス氏が自身の副大統領候補に選んだミネソタ州のワルツ知事もトランプ陣営の攻撃の的になるのは間違いない。ワルツ氏は不法移民者に寛大な措置を取ったことで知られている人物だからだ。米国の有権者の半分以上が移民の減少を望んでいるとの世論調査結果もあるだけに、移民問題がよりクローズアップされるようになった時、ハリス氏がどのように対応するかが注目される。

また、ハリス氏がバイデン大統領のイスラエル支援策を基本的に支持していることから、パレスチナに同情的な若者の支持が減少するとの指摘もある。「ハリス旋風」が本当に11月5日の大統領選投票日まで続くか、まだ不透明要素が多いようだ。

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