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中国・新疆ウイグル自治区の砂漠で海ガニ養殖、「味もおいしい」―国営メディア

Record China / 2024年10月6日 12時0分

中国・新疆ウイグル自治区の砂漠で海ガニ養殖、「味もおいしい」―国営メディア

中国・新疆ウイグル自治区の砂漠で、海に生息するカニの養殖が進められている。専門家は「見た目もとても良くて味もおいしい」と称賛した。

海に生息するカニを砂漠で養殖―。中国北西部の新疆ウイグル自治区で、こんな取り組みが進められている、と国営メディアが報じた。現在、カニは収穫期を迎えている。専門家は「見た目もとても良くて味もおいしい。品質は海で育った魚介類とほぼ変わらない」と称賛した。

中国国営テレビ局(CGTN)によると、養殖地は新疆ウイグル自治区のアラル(阿拉爾)市。タクラマカン砂漠の境界線一帯に位置しており、土地は深刻な塩害問題に悩まされていた。

土壌の酸性度とアルカリ性度のバランスを保つために、現地では毎年、タリム川から大量の水をくみ上げて土地のアルカリ化対策作業を実施。作業で生じたアルカリ性の水が貯まることで、4300ムー(約287ヘクタール)余りものアルカリ水域が形成された。

現地政府は今年5月、新疆支援プロジェクトの協力を得て浙江省の寧波大学と連絡を取り、東シナ海の沿海地域にある同省台州市三門県産の良質な海ガニ「アオガニ」をアルカリ化した水で養殖する実験をスタートさせた。


9月27日の早朝、地元の養殖農家たちがカニの養殖池のほとりに集まってきた。作業員たちが手慣れた方法で籠を引き上げると、籠いっぱいの大きなアオガニが目の前に現れた。カニの殻は日光に照らされて、きらきらと光っていた。

養殖プロジェクトを担当する専門家たちは早速、取れたてのアオガニについてデータ測定して分析。寧波大学の王歓教授は「アルカリ化した水と土壌の測定を行ったところ、非常に良いミネラル成分が含まれていることが分かった。このアオガニは背中が青く、腹が白くて、見た目もとても良くて味もおいしく、品質は東シナ海で育った魚介類とほぼ変わらない」と述べた。

アラル市では今年、300ムー(約20ヘクタール)のアルカリ化水域で3万匹のアオガニの養殖に成功した後、来年は養殖用アルカリ化水域を1400ムー(約93ヘクタール)に拡大する計画だ。カニの生産量は50トンに達する見込み。

新疆ウイグル自治区は中国でもアルカリ化した土地の面積が比較的多い省(自治区)の一つ。全国のアルカリ化土地面積の約30%を占めている。

弱アルカリ性の土壌は一般的な農作物と植物はとても生育しにくいものの、カニの養殖にとって有利な条件となる。土壌に含まれる塩分はカニの成長に必要なミネラルを提供して「独特の養分」となる。アルカリ化した土地の広さもカニの養殖密度に適しており、優れた自然条件を備えているという。(編集/日向)

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