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中国の「残虐行為」をベトナムが非難、鉄パイプで殴打に土下座、中国側は「死傷者はいない」と説明―独メディア

Record China / 2024年10月4日 17時0分

中国の「残虐行為」をベトナムが非難、鉄パイプで殴打に土下座、中国側は「死傷者はいない」と説明―独メディア

3日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ベトナムが南シナ海のパラセル諸島近海で中国の公船がベトナム漁船を襲撃したとして抗議を行ったことを報じた。

2024年10月3日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ベトナムが南シナ海のパラセル諸島近海で中国の公船がベトナム漁船を襲撃したとして抗議を行ったことを報じた。

記事は、乗組員10人が乗ったベトナム漁船が9月29日、パラセル諸島近海で操業中に鉄パイプなどで殴られた上、数千ドルの漁業器具や設備を奪われたほか、土下座をさせられ、ビニールの布をかぶせられたとベトナム当局に無線で報告したと紹介。ベトナムメディアによると、乗組員の3人が手足を骨折し、一部の乗組員は担架で病院に運ばれたと伝えた。

その上で、ベトナム外務省が3日「中国の取り締まり員がホアンサ(パラセル諸島)付近でベトナムの漁師10人を襲撃し、漁具を破壊したほか約4トンの漁獲物を押収した」と発表し、ハノイの中国大使館に対し「残虐な行為」「わが国の主権を著しく侵犯し、国際法や両国首脳による領土紛争管理改善合意に反する行為」と非難、抗議するとともに、事件の調査と関連行動の停止を求めたとした。一方、中国外交部は「現場の作業は専門的かつ理性的に行われ、死傷者は発見されていない」とコメントしたことを紹介した。

記事は、豊富な資源が眠るパラセル諸島をめぐっては中国本土とベトナムのほか、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、台湾が領有権を主張していると紹介。中でも中国本土が1974年以降実効支配を続けており、ここ数年は島に滑走路やヘリポート、レーダー設備などを次々と建設、諸島最大のウッディー島(永興島)では爆撃機の離着陸が可能な大型の軍民両用空港を造ったと伝えている。(編集・翻訳/川尻)

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