「朝鮮半島戦争の可能性、1950年以降最も高い」の分析に、韓国ネット「何をもって?」「核武装を」
Record China / 2024年10月9日 15時0分
8日、韓国・YTNは「朝鮮半島で戦争が起きる可能性が1950年の朝鮮戦争開戦以降で最も高まっているとの分析が出た」と報じた。資料写真。
2024年10月8日、韓国・YTNは「朝鮮半島で戦争が起きる可能性が1950年の朝鮮戦争開戦以降で最も高まっているとの分析が出た」と報じた。
米誌「フォーリン・ポリシー」はこのほど、米シンクタンク「スティムソン・センター」のロバート・マニング特別研究員の寄稿文を掲載した。マニング氏はその中で「朝鮮半島での戦争という最悪の状況が近く発生するとは思われない」と述べている。ただ、その上で「軍事力が韓国を圧倒し核が米国の介入を抑止すると確信するなら、金正恩(キム・ジョンウン)総書記はより挑発的な姿勢を取るだろう」とした米国家情報会議(NIC)の昨年の報告書を引用し、「北朝鮮が今後6カ月~18カ月の間に劇的な行動に出る可能性は高まっている」と分析している。
またマニング氏は、韓国人専門家やNICの従来の分析を基に、2つの戦争シナリオを提示した。
一つ目は、米韓合同軍事演習に反発した北朝鮮が延坪島を砲撃したのち兵力を上陸させるというもの。これに韓国が空・海軍を動員して北朝鮮艦艇などを攻撃し、延坪島に海兵隊を投入するといった攻防が続けば、北朝鮮が黄海上の無人島で戦術核兵器を使用する可能性があるとしている。このシナリオが現実のものとなった場合、米韓は北朝鮮との間に安定した外交・軍事的チャンネルを持たないため、状況管理が不可能だと予想している。
二つ目のシナリオは台湾と朝鮮半島での同時開戦で、「中国の台湾侵攻時、米国がアジアの軍事力をここに投入する隙を狙って北朝鮮が韓国を攻撃する」「中国と北朝鮮が台湾と韓国にそれぞれ同時に侵攻する」というケースを挙げている。
ただマニング氏は「現状としてはウクライナや中東など他地域の問題があるため、米中とも朝鮮半島問題を緊急とは見ていない」と述べている。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「1950年以降、戦争になりかけたのは一度や二度じゃない。何をもって今が一番、可能性が高いと言うのか」「米国人が戦争をあおっている。武器を売って儲けたいんだろう」「北朝鮮を刺激するな」「金正恩が戦争を起こすか?。体制維持に命を懸けているだろうに」などのコメントが寄せられている。
また、「だから韓国も核武装すべきだ」「自主国防」「韓国独自の核武装が必要だ。開発、製造能力はある程度備わっているはず。米国を頼ってばかりいてはウクライナのようになるぞ」など、核武装の必要性を訴える声も多く見られた。(翻訳・編集/麻江)
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