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急成長の中国化粧品が国内市場で海外ブランドを圧倒、日本ブランドも「地政学的緊張」で打撃―仏メディア

Record China / 2024年10月13日 19時0分

急成長の中国化粧品が国内市場で海外ブランドを圧倒、日本ブランドも「地政学的緊張」で打撃―仏メディア

8日、仏RFI中国語版サイトは、中国の化粧品ブランドが急速に台頭してきていることを紹介した。

2024年10月8日、仏ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版サイトは、「中国の化粧品ブランドが急速に台頭、国外化粧品ブランドに挑戦」と題した記事を発表した。

同記事は、仏経済紙レゼコー(企業版)が「近年の中国化粧品ブランドの成長は著しい。昨年には、初めて中国化粧品ブランドの製品が同国の化粧品市場のシェアの50%以上を占めた。これは中国化粧品ブランドが成熟期に入ったことを示している」と報じたことを紹介した。レゼコーは素幸(Sober Beauty)などの新興化粧品ブランドについて、「製品を素早く市場に投入し、デジタルマーケティングやSNS、ECプラットフォームと緊密に連携することで、多くの若年消費者を獲得している」と評価した。その上で、素幸の創業者であるヴァレンティン・チェン氏の「中国化粧品ブランドは現在、より明確なターゲティングを行っているだけでなく、より環境に優しく、よりきれいな製品を提供している。これはトレンドとなっている『クリーンビューティー』のニーズに応えている」とのコメントを紹介した。

RFIの記事によると、化粧品業界の激しい競争の中で、橘朵(Judydoll)、毛戈平、巨子生物(Giant Biogene)といった中国化粧品ブランドが力強い成長を見せている。特に橘朵は「中国のメイベリン」と称され、23年には66%の売上成長を記録したという。これらのブランドは、新商品の迅速な発売だけでなく、インターネットでのマーケティングやSNSを活用し、消費者間に多くのホットトピックを提供しているという。その例として、同記事では、珀莱雅(Proya)が、同社の日焼け止めクリームの効果を「エスプレッソを飲む感覚」にたとえ、ネット上で大きな反響を呼んだことも紹介された。

その一方、同記事は、「中国外ブランドの化粧品はより厳しい状況に直面している」と指摘。中価格帯の化粧品市場では競争が激化しており、ロレアルのような高級ブランドは依然として優位を保っているが、資生堂やセフォラなどは大きな打撃を受けていると報じている。また、日本の化粧品ブランドについても「地政学的な緊張が日本の化粧品ブランドに悪影響を及ぼしており、業績に響いている」とした。(編集・翻訳/奈良)

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