中越が不信乗り越え直通鉄道路線を建設へ、経済優先の流れ明白―シンガポールメディア
Record China / 2024年10月12日 20時10分
シンガポールの華字メディアである聯合早報は11日付で、中国とベトナムが両国を結ぶ鉄道新路線の建設で合意する可能性が高まっていると報じた。写真はベトナムのハノイ市内で撮影。
シンガポールの華字メディアである聯合早報は11日付で、中国とベトナムが両国を結ぶ鉄道新路線の建設で合意する可能性が高まっていると報じた。ベトナムを訪問中の中国の李強首相が13日に、新たな協定書に署名する可能性があるという。
中国とベトナムは本格的な戦争を行ったこともある。また2014年には海洋権益を巡ってベトナムで大規模な反中暴動が発生して死者も出た。そのような過去により形成された中国とベトナムの間の不信は、双方を結ぶ鉄道新路線の建設を長年にわたり阻害してきた。そのことで、貿易の発展が影響を受け、中越双方に不利益がもたらされることになった。
しかし現在では、中越の経済関係が極めて密接になった。2024年1-3四半期(1-9月)の中越の貿易総額は前年同期比21%増の1482億ドル(約22兆円)に達した。
中越両国は鉄道の接続を強化する考えを何度も表明してきたが、具体的な計画や建設費用の見積もりは発表されなかった。しかし今年8月にベトナムのトー・ラム国家主席が訪問した際に、両国は標準化された鉄道路線計画と実行の可能性を検討する文書を締結した。すなわち、広西チワン族自治区からハノイまでの新たな鉄道路線が建設される可能性が現実味を帯びることになった。
さらに、今回の中国の李首相のベトナム訪問で、両国を結ぶ鉄道建設が本格化するとの見方が出ることになった。中越が締結する協定の内容と数は不明だが、少なくとも十数件について議論が続いているとする見方がある。鉄道建設についての新たな調査活動に関する協定が締結されるとの予想もある。
ベトナム外務省によると、李強首相は13日午前にベトナムのファム・ミンチョン首相と会談し、さらに協力文書の締結式に臨む。(翻訳・編集/如月隼人)
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