<卓球>中国の敗戦、実は意外ではない―中国メディア
Record China / 2024年10月15日 18時0分
中国メディアの銭江晩報は15日、ITTFアジア卓球選手権大会で中国勢が低調に終わったことについて「中国代表が負けたことは実は意外に感じる必要はない」と題する記事を掲載した。
中国メディアの銭江晩報は15日、カザフスタン・アスタナで開催されたITTFアジア卓球選手権大会で中国勢が低調に終わったことについて「中国代表が負けたことは実は意外に感じる必要はない」と題する記事を掲載した。
これまで圧倒的な強さを誇ってきた卓球中国代表が瓦解した。今大会で中国は金メダル2個、銀メダル2個、銅メダル1個を獲得したが、前回大会では7個の金メダルを獲得し、近年も他を圧倒する力を見せてきた中国にしては、物足りない結果と言える。
記事はまず、女子シングルスで中国がまさかのメダルなしに終わったことに言及。パリ五輪女子シングルス金メダリストでランキング3位の陳夢(チェン・モン)と同2位の王曼昱(ワン・マンユー)が今大会を欠場し、エースの同1位・孫穎莎(スン・インシャー)は不調により棄権する中、石洵瑶(シー・シュンヤオ)は32強、蒯曼(クアイ・マン)と王芸迪(ワン・イーディー)は16強、陳幸同(チェン・シントン)は8強にとどまったと説明した。
また、「男子も楽観視できない」とし、男子ダブルスでは8強までにすべてのペアが敗退し、特に梁靖崑(リアン・ジンクン)、向鵬(シアン・ポン)ペアは32強止まりだったと指摘。世界ランキング1位の王楚欽(ワン・チューチン)は団体戦でイランの14歳に敗れ、男子シングルスでも準々決勝で韓国の18歳に敗れたこと、唯一決勝まで勝ち進んだ19歳の林詩棟(リン・シードン)も張本智和に敗れて準優勝だったことを伝えた。
記事は、「私たちはあまりに多くの中国代表の栄光の瞬間を目撃してきたため、今大会の敗北は世論の渦に飲まれることになった」と言及した上で、一つ目の問題点として「WTTが商業化され、試合日程が過密になっている」と指摘。中国選手らはチャイナスマッシュの決勝が終わった翌早朝にはカザフスタンに移動し、さらに翌日から団体戦が始まるというハードスケジュールで、特にチャイナスマッシュの2種目を決勝までフルに戦った孫穎莎の負担は大きく、今大会の団体戦後に不調のため、残る種目を棄権したことを説明した。
また、今回のアジア大会では「新素材」のシームレスボールが採用されており、「弾力性が高く、スピードが出るという利点はあるものの、回転がかかりづらく、軌道が動くなどの問題があり、チャイナスマッシュを終えた後にすぐに(新しい環境で)試合に臨むことになった中国選手たちには、調整や適応が必要だった」と主張した。
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