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医大生が献体による頭骨標本とピースポーズで写真撮影してネット投稿―中国メディア

Record China / 2024年10月20日 13時30分

医大生が献体による頭骨標本とピースポーズで写真撮影してネット投稿―中国メディア

中国では、内モンゴル医科大学の学生が、献体により作成された頭骨標本などと「記念撮影」し、画像をSNSに投稿したことで、大きな批判の声が上がった。

中国では、内モンゴル医科大学の学生が、献体により作成された頭骨標本などと「記念撮影」し、画像をSNSに投稿したことで、大きな批判の声が上がった。写っている学生の中には、手の人差し指と中指をVの字の形にする、いわゆる「ピースポーズ」を示している者もいる。中国メディアの極目新聞が報じた。

自らが死亡した場合に遺体を医学の研究および教育のために提供する「献体」が、社会に貢献する極めて崇高な行為であり、献体を受けた遺体は最大の敬意をもって扱わねばならないとされていることは、中国も同じだ。中国では、献体による遺体を「大体老師(ダーティー・ラオシー)」と呼ぶ習慣もある。「大体」には「偉大なる身体」のニュアンスがあり、「老師」とは教師を示す語なので、「教えを授けていただく」気持ちが込められている。

「献体」に対する社会通念が確立しているだけに、写真を撮影して投稿した医学生の行為には、多くの批判が寄せられることになった。学生が投稿に際して「医学生に怖いものはなし」との文を書き添えたことも、人々の怒りをさらにあおることにつながった。


極目新聞によると、投稿はしばらくして、グループ内のユーザーだけが閲覧できるように変更されたが、スクリーンショットがさらに出回ることになった。投稿した写真のうちの1枚では、学生のうち1人が頭骨を自分の体の前に掲げて見せ、複数の学生がカメラに向かって「ピースポーズ」をしている。また、骨格標本の隣に一人が立って撮影した写真や、片手で持った頭骨を自分の顔に並べて撮影した写真、内モンゴル医科大学の校門付近で学舎を撮影したとみられる写真もある。


極目新聞が同件について内モンゴル医科大学に取材したところ、大学側からは誠実とは言えない対応があった。同学公衆衛生学院に電話したところ、電話に出た職員は「本学院の学生は臨床の授業を受けているが、献体を用いた授業を受けている学生はいない。関連する写真を投稿した学生は本学院の学生ではない。この件はまだ不明だ」と説明したが、続けて質問したところ、職員は電話を一方的に切ったという。


同学基礎医学院の職員は「学院はこの件を積極的に処理しているが、関連した学生がどの学院に所属しているかは明らかにできない。具体的な状況については、大学の広報部に連絡をしてもよい」と説明した。しかし、大学広報部に何度も電話しても、電話に出る者はいなかったという。また、同学学生課に電話を掛けたところ、電話に出た職員は要件を聞いたとたんに電話を切り、その後は何度電話をしても誰も出なかった。

内モンゴル医科大学

ただし学生課職員は、極目新聞より前に電話取材した別のメディアには「大学側はすでに事情を知っており、関連した学生から事情を聴取し、調査も進めている。献体に対する基本的な敬意は、担当の教師が事前に教育すべきだ。大学側はこの件を順次調査し、できるだけ早く処理する」と述べたという。(翻訳・編集/如月隼人)

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