友好都市締結30周年を記念して 新潟・三条市民友好の翼78人が鄂州を訪問
Record China / 2024年10月19日 18時10分
新潟県三条市国際交流協会が主催するツアー「第30回三条市民友好の翼」のメンバー78人が16日から18日にかけて湖北省鄂州市を訪問しました。写真は鄂州市の孫兵書記と高波久雄団長による記念品交換。
新潟県三条市の民間団体・三条市国際交流協会が主催するツアー「第30回三条市民友好の翼」のメンバー78人が16日から18日にかけて湖北省鄂州市を訪問しました。日本政府関係者によると、コロナ後に中国を訪れた民間訪問団としては最大規模だということです。
両市は今年4月に友好都市締結30周年を迎え、8月には三条市の滝沢亮市長が率いる訪問団が鄂州市を訪れています。今回の「友好の翼」一行は15日に新潟空港を出発し、上海で一泊した後、現地集合のメンバーを加えて総勢78人で鄂州市に到着しました。
16日夜には鄂州市政府主催の歓迎の夕食会が行われ、中国共産党鄂州市委員会の孫兵書記と盧輝副市長らが出席しました。盧輝副市長が「鄂州市の百万人の市民と政府を代表して、心より熱烈な歓迎の意を表す。友好都市締結30周年を契機に、私たちの友好交流がますます密接なものになると信じている」とあいさつすると、三条市市民部の長谷川考基部長が滝沢市長からの手紙を代読し「私も本年8月に鄂州市を訪問し、鄂州花湖国際空港(2022年に開業した中国初の貨物ハブ空港)や市内を視察して、その目覚ましい発展を体感し、人々の温かさに触れた。今回訪問する三条市民と鄂州の方々の実りある交流を期待している」と伝えました。歓迎会では、二胡と揚琴の演奏、歌や踊りなどが披露されたほか、孫兵書記と「友好の翼」の髙波久雄団長による記念品交換が行われました。
歓迎会について三条市商工会議所副会頭の野崎正明さんは「前回、鄂州市を訪れた2011年と比べるとかなりゴージャスな印象を受けた。それをとてもうれしく思う。なぜなら、それだけ鄂州市が発展しており、その発展に三条市との友好都市関係が少なからず貢献できているはずだからだ」と感想を述べました。
17日に一行は市内視察として産業展示センター、老年大学、都市展示館、武昌学校、鄂州博物館などを巡りました。老年大学は定年退職をした年齢の市民が太極拳や書道、楽器、切り紙などを学べる施設です。「すべて無料です」というガイドの説明を聞いて、ツアーの参加者からはうらやむ声が上がりました。書道の教室では、髙波久雄団長ら有志が筆を取り、書道の腕前を披露する一幕もありました。
同日夜には、「友好の翼」側が鄂州の人々への答礼パーティーを開催しました。鄂州市の王璽瑋市長を始めとする政府関係者のほか、過去に研修生(技能実習生)として三条市に滞在したことのある鄂州市民らが招かれました。
王璽瑋市長はあいさつの中で「1998年の夏に鄂州が百年に一度といわれる洪水に見舞われた時も、2011年3月に三条市が大地震に見舞われた際も、2020年の新型コロナウイルスの流行の時にも、両市は真っ先に互いに支援を提供してきた。90年代には600人を超える鄂州の若者が三条市の企業で技術を学び、鄂州市の経済と社会の発展に大きくつながった。三条市からは『友好の翼』を通じて1500人以上が鄂州を訪れ、交流が行われてきた。これからも皆さまと共に、両市の持続的かつ健全な発展のために貢献することを誓う」と述べました。
鄂州市を出発する18日の朝、髙波久雄団長は「自分が元気な限りは、必ずまた皆さんを鄂州に連れて来る。(提供/CRI・取材/梅田謙)
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