中国の教育成功の背景に二つの成語―豪メディア
Record China / 2024年10月30日 5時0分
22日、環球時報は「中国の教育の成功には二つの故事成語があった」とするオーストラリアメディアの文章を紹介した。
2024年10月22日、中国メディアの環球時報は「中国の教育の成功には二つの故事成語があった」とするオーストラリアメディアの文章を紹介する記事を掲載した。
記事は、オーストラリアメディア「カンバセーション」に20日に掲載された文章を引用。「中国の学生は暗記型の受動的な教育を受けており、そのような教育システムでは革新性や創造性に欠ける人材しか育たない」という欧米諸国の認識は現実の中国とはかけ離れており、実際、中国の教育システムは非常に優秀な学生を輩出し、高度に熟練した創造的な労働力を生み出していると指摘した。
そして、中国の学生の成績が欧米に比べて良好であり、2009年に中国が初めて国際学習到達度調査(PISA)に参加して以来、15歳の読解力、数学、科学で何度もトップを獲得していると紹介。オーストラリアでは1990年代より多くの学者が「中国の教育は暗記一辺倒」という認識が誤りであり、「書を100回読むことで自ずとその義が見えてくる」という中国のことわざのように、反復学習と有意義な学習は相互に排他的なものではないことを示してきたと伝えた。
その上で、中国の教育の成功が「中国の二つの故事成語によって集約されている」と指摘。一つ目は「循序漸進」で、忍耐強く一歩一歩段階を踏んで学習することだとした。二つ目は「厚積薄発」で、基本的な知識や技能の分厚い積み重ねによって総合的なしっかりとした土台ができてこそ、初めてこれらの蓄積を消化し、統合させ、生産的な創造につなげることができると指摘。「基礎的な知識や技能を徐々に着実に積み上げていくことは時間がかかり、単調で退屈なプロセスのように見えるが、現実にはその積み重ねが生産的な創造性は生まれないという単純な結論に帰結する」と論じた。
文章は「もちろん、中国の学習や教育には激しい競争や試験偏重などの問題があるのも確かだ」としつつ、二つの故事成語に代表される中国の基本的な教育原則が現代の知識経済における中国の科学技術の進歩を支えていると伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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