南京市民が関心を寄せていたトビが飛来―中国
Record China / 2024年10月22日 15時20分
南京市民から「鳥の勇士」として親しまれている「トビ5号」がこのほど、越冬のために南京市に飛来しました。
20日間にわたる南下で、長いときは15時間連続で飛び、海を越えて3000キロを移動……中国東部の南京市の市民から「鳥の勇士」として親しまれている「トビ5号」がこのほど、越冬のために南京市に飛来しました。
昨年3月、ある南京市民がケガをして長江に落ちたトビを発見しました。現地の水上警察が救助し、南京市紅山森林動物園野生動物収容救護センターに搬送しました。
トビは中国では広く分布しており、最もよく見られる猛禽類の一つでもあります。救護センターではこれまでにも多数のトビを救護しており、経験も豊富です。
救護されたトビは「トビ5号」と名付けられ、昨年4月24日に、小型のGPS装置を装着して自然に戻されました。しかし、これまでに救護された4羽のトビとは異なり、「トビ5号」は南京やその周辺だけでの活動にとどまらず、6000キロを超える移動をしたのです。
衛星の追跡データによると、「トビ5号」は2023年に自然に戻された後、6カ月の間に山や海、さらには国境を越えて6000キロ以上の移動を終え、無事に南京に戻りました。今回の移動により、南京地区のトビの移動個体群の移動ルートが初めて明らかになりました。
「トビ5号」は北方で夏を過ごした後、9月22日の朝に南への移動のため旅立ちました。10月3日の朝から「消息不明」の状態が数日間続きましたが、16日午前、南京のバードウオッチャーたちにより再び発見されました。
なお、消息が途切れた原因は、「トビ5号」が朝鮮半島を北から南に縦断する間はGPSの通信機能が使えなかったためだということです。
今回の「トビ5号」の移動ルートはこれまでとは異なっており、15時間をかけて550キロ近くにわたって海を越える旅を終え、観測を始めて以来の記録を更新しました。
「トビ5号」は9日夜、上海の長江河口の九段沙湿地に降り立ちました。
降り立ったのは南京よりもさらに南の地点でしたが、南京を懐かしむかのように、10日の早朝に上海から西に向けて飛び立つと、蘇州、無錫、常州、茅山を飛び越え、11日の午後2時、ついに慣れ親しんだ南京の長江の上空に戻りました。
20日あまりにわたる、3000キロの大旅行を経ての飛来となりました。(提供/CRI)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
まるでオフィスにいるみたい?京滬高速鉄道の車内に漂う「仕事モード」―中国
Record China / 2024年11月20日 23時30分
-
長江デルタ都市レジャー化指数が発表、上海・杭州・蘇州・南京・寧波が上位5都市に―中国
Record China / 2024年11月18日 17時50分
-
高速鉄道の時代に中国はなぜ運河を建設するのか?―中国メディア
Record China / 2024年11月15日 11時30分
-
吉林省蛟河市に過去最多のコウノトリが飛来―中国
Record China / 2024年11月13日 22時30分
-
「空飛ぶタクシー」の登場で通勤・観光スタイルは変わる?―中国
Record China / 2024年10月31日 11時30分
ランキング
-
1対人地雷の「再び高まる脅威」懸念 国連事務総長 米の供与発表後
AFPBB News / 2024年11月25日 19時25分
-
2一晩で20万人超が一斉サイクリング、「道一帯が自転車でふさがる」…中国政府は抗議行動再燃を警戒し外出規制も
読売新聞 / 2024年11月25日 19時53分
-
3イスラエルとレバノンが停戦で大筋合意か、ヒズボラは不明 バイデン米政権が仲介
産経ニュース / 2024年11月25日 23時53分
-
4ロシア、ウクライナ停戦で次期米政権に期待か ウォルツ氏発言受け
ロイター / 2024年11月25日 20時26分
-
5英仏、ウクライナ派兵議論か=トランプ氏就任に備え―ルモンド紙報道
時事通信 / 2024年11月25日 21時46分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください