モルディブでダイビングの中国人男性が死亡、「中国人が経営」の民宿が企画、事故後も予約受付中
Record China / 2024年10月23日 0時0分
モルディブの海でダイビングをしていた中国人男性が死亡した事故を巡り、被害者の交際相手の女性が事故の責任は民宿にあると訴えている。
モルディブの海でダイビングをしていた中国人男性が死亡した事故を巡り、被害者の交際相手の女性が事故の責任は民宿にあると訴えている。中国メディアの瀟湘晨報が22日に報じた。
報道によると、死亡した男性と、その交際相手の徐(シュー)さんは予約アプリからラスドゥ島にある中国人が開いた民宿を予約、10日にチェックインした。2人は同民宿のオプションプログラムのダイビングを予約しており、13日午前8時ごろに他の参加者らと船で海に出た。
船には民宿のオーナーとスタッフ、宿泊客ら11人が乗っていた。ダイビングスポットに到着すると、スタッフが参加者らに自分で装備を着用するよう求め、着用に関する詳しい説明はなかった。また、海が深く2人とも泳げなかったことから、救命胴衣を着用して海に入りたいと伝えたが、オーナーに拒否されたという。
徐さんによると、男性が飛び込み、その後、ほかの2人の参加者が飛び込んだ。それから女性も海に入ったが、10分ほどして男性の姿が見当たらないことに気付き、すぐにオーナーに知らせた。オーナーは全員船に上がるように指示したが、男性はいなかった。この時、現場で撮影された映像には徐さんがオーナーに「もし彼を見つけられなかったら絶対に訴えてやる!」「救命胴衣が欲しいと言った時になぜ渡してくれなかったのよ!」などと叫ぶ様子が映っている。
船上からしばらく付近を捜したが見つからず。潮の流れに沿って移動しながら捜したところ、海面に浮いている男性を発見。引き揚げて心肺蘇生を行ったが後に死亡した。徐さんは「彼は本当に優しく、かわいらしく、純粋で頭が良かった。医学部の博士課程を卒業していて、一人っ子だった」と涙ながらに語った。
徐さんによると、地元観光局の職員が調べたところ、このオーナーが経営する2軒の民宿のうち1軒は営業許可の期限が切れており、もう1軒は無許可で営業していた。また、オーナーやスタッフらはダイビングに関して専門性を備えていないことも分かった。現地の警察が事故について捜査を進めている。オーナーは示談を提案しているが、徐さんは責任を追及する姿勢を示しているという。
なお、同民宿は現在、電話がつながらない状態だというが、アプリ上ではまだ予約を受け付けているという。
中国のネットユーザーからは「とんでもない民宿だ!徹底的に責任追及を」「海外では同胞から距離を取った方がいい」との声がある一方、「2人とも泳げないって…」「泳げず、救命胴衣もないのによく海に入れるな。私はそんな勇気ない」「それほどの高学歴なのに安全意識はなかったのか」「本当に『頭が良かった』のか?」「泳げないのなら少なくとも彼女であるあなたは絶対に目を離したらダメ」といった声も寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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