B型LNG燃料タンク搭載の1万6000TEU級コンテナ船が中国で引き渡し
Record China / 2024年10月24日 14時50分
中国が建造した世界最大のB型LNG燃料タンクを登載した1万6000TEU級のコンテナ船「マリアクリスティーナ」が21日、大連で発注元に引き渡されました。
中国が建造した世界最大のB型LNG燃料タンクを登載した1万6000TEU級のコンテナ船「マリアクリスティーナ」が21日、大連で発注元に引き渡されました。
この船は中国船舶集団大連船舶重工集団がスイスのジュネーブに拠点を置く世界有数の海運会社であるMSCのために建造した8隻のLNGデュアル燃料の1万6000TEU級コンテナ船の一番船で、全長は366メートル、型幅は51メートル、型深さ30.2メートルです。
「マリアクリスティーナ」は世界最大の9%ニッケル鋼材製の1万3000立方メートルのB型LNG燃料タンクを搭載しており、中国船舶集団大連船舶重工集団は中国で初めてのB型LNG燃料タンクの全工程の独自開発を実現しました。中国船舶大連造船充填の作業チームはLNG燃料充填作業中、B型LNG燃料タンクの不活性化、冷却、置換、充填などの作業を効率的かつ順調に終え、充填時間は全過程で当初予定より約66時間短縮されました。
「マリアクリスティーナ」には「安全、経済、環境保全」の新しい設計理念を採用したデュアル燃料主機関、発電機、ボイラーを搭載しており、主機関はアイサー・ディーゼルと呼ばれる燃料油とガスのデュアルモードのスマート制御排気ガス再循環システムと、排気ガスを再利用する排ガスエコノマイザーなどのグリーン環境保全システムを配備しており、最新の環境保全排出基準に適合しています。また、船体形状の最適化や、高効率のプロペラと舵、プロペラ前部の省エネルギー装置などの採用により、エネルギー効率設計指標を基準値より65.5%低減しました。中国船舶大連造船は同船の建造過程で工程を合理的に最適化し、ドック内で初めてのシミュレーション試験ボックスによる検査を実施し、ドック出しの際の作業の質を大幅に向上させました。試験指揮部は試験航海を通じてデュアル燃料主機関、軸駆動発電機、燃料ガス供給システム(FGSS)などを中心に、各項目の難点を解決し、わずか13日ですべての試験を完了しました。同船の引き渡しの成功により、中国船舶大連造船の大型コンテナ船分野における市場での地位がさらに高まりました。(提供/CRI)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
水素エンジンの世界初「ゼロエミッション船」 中韓と生き残りをかけた開発競争の舞台裏
産経ニュース / 2024年10月30日 10時0分
-
中国の造船メーカーが人民元決済で大口契約を締結
Record China / 2024年10月21日 7時0分
-
運搬能力9100台、世界最大で最も環境に優しい自動車運搬船が引き渡され進水―中国
Record China / 2024年10月20日 7時0分
-
第1~3四半期、中国造船業が世界のグリーン船受注の70%以上を獲得
Record China / 2024年10月13日 19時30分
-
内航船舶向け「水素4ストローク高速エンジン」の実証試験において定格出力での運転に成功
PR TIMES / 2024年10月6日 23時40分
ランキング
-
1型破りコンセプトのエアバス新型機、ついに航空会社の手に! 「通路1本の旅客機」の常識を覆すスペックとは
乗りものニュース / 2024年11月1日 7時12分
-
2セブン「上げ底疑惑」で社長発言がマズすぎた理由 言い方や、他企業との比較も悪手でしかなかった
東洋経済オンライン / 2024年10月31日 18時10分
-
3米アマゾン、55%増益=生成AIでクラウド成長―7~9月期
時事通信 / 2024年11月1日 8時56分
-
41個40円の「パチパチパニック」売上10倍に 子どもが減っているのに、なぜハジけたの?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月31日 8時30分
-
5富士通、間接部門の幹部に早期退職募集…組織再編で余剰人員を削減
読売新聞 / 2024年10月31日 20時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください