中国の韓国人逮捕の背景に半導体戦争、スパイ容疑への疑問も=韓国ネット「自業自得」「警鐘鳴らす機会に」
Record China / 2024年11月2日 20時0分
31日、韓国・ソウル新聞は「中国の半導体企業に務めていた韓国人技術者がスパイ容疑で中国当局に拘束された背景には『半導体戦争』があると分析されている」と伝えた。写真は合肥駅。
2024年10月31日、韓国・ソウル新聞は「中国の半導体企業に務めていた韓国人技術者がスパイ容疑で中国当局に拘束された背景には『半導体戦争』があると分析されている」と伝えた。
記事によると、中国政府は、50代の韓国人が昨年末に中国でスパイ容疑で逮捕されていた事実を29日に確認した。この韓国人はサムスン電子半導体部門元社員で、中国の半導体大手の長鑫存儲技術(CXMT)で働いていた。
中国では昨年7月、スパイ行為の定義と適用範囲を拡大する内容の「中華人民共和国反間諜法」改正案が施行された。法改正後に韓国国民が拘束されたのは今回が初めてだという。
海外メディアは、今回の韓国人の逮捕が、1月に韓国検察がサムスン電子のメモリ技術をCXMTに流出させた疑いで元サムスン電子職員を逮捕起訴した事件と類似している点に注目している。韓国警察に今年摘発された先端技術流出事件12件のうち10件が中国関連だという。
記事は「韓国の動きは中国の技術奪取に対する米国の大規模攻勢に賛同したものとみられている」とし、「中国はそれに対する報復として今回、韓国人を逮捕した可能性がある」と分析。さらに「中国は半導体技術の自立自強のために巨額を投じる一方で、手段と方法は選ばず半導体関連技術の確保を進めている」とし、「半導体分野では中韓間の競争が激化しており、今回のような事例は今後さらに増えるとみられる」と指摘している。
また「サムスン電子やSKハイニックスなどの韓国企業は先端半導体メモリで技術的優位を維持しており、今のところ韓国の半導体企業は中国の技術を必要としていないため、今回逮捕された韓国人が本当にCXMTの技術を盗んだかは疑わしい」とも伝えている。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「韓国にいる中国人も捕まえよう。彼らもみんなスパイだ」「韓国もスパイ罪の適用範囲を拡大させないと。北朝鮮以外の他の国に対しても」「サムスンから中国企業に転職したということは、サムスンから学んだ技術を中国に売ったということ。そもそも中国に流出される技術があるの?韓国の技術を盗んだ証拠をその韓国人が持ち出すのを恐れたのでは?」「中国政府は良いことをしている。この機会にサムスンの技術を中国に売って中国で裕福に暮らしている韓国人就業者を片っ端から調査し、違反事項があれば1人残さず処断してほしい」「韓国で学んだ技術と経験を持って中国に行ったこと自体が間違い。自業自得」「中国国内にいる韓国出身の半導体技術流出者に警鐘を鳴らす機会になりますように」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)
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