日本の劇場アニメ「ルックバック」、北京でのプレミア上映会に押山監督からメッセージ―中国メディア
Record China / 2024年11月1日 21時0分
28日、中国のポータルサイト・捜狐は、日本の劇場アニメ「ルックバック」のプレミア上映会が中国の北京で開催されたと報じた。写真は劇場アニメルックバック。
2024年10月28日、中国のポータルサイト・捜狐は、日本の劇場アニメ「ルックバック」のプレミア上映会が中国の北京で開催されたと報じた。
『チェンソーマン』シリーズで知られる人気漫画家・藤本タツキ氏が描いた短編作品『ルックバック』は、校内新聞に4コマ漫画を連載している小学生の藤野が、引きこもりの同級生・京本も漫画を描いていることを知り、正反対の性格の2人が漫画への情熱を通じて友情を深めていく物語。わずか143ページの物語ながら、多くの読者の涙を誘い、『このマンガがすごい!2022』オトコ編の第1位に輝いている。
記事はまず、「同月25日、劇場アニメ『ルックバック』のプレミア上映会が中国の北京で開催された。会場は丁寧に装飾され、観客が楽しめるようなフォトスポットや仕掛けが設けられており、寒い中訪れた観客たちに温かな雰囲気を届けた」と紹介した。
続けて、「プレミア上映会の会場では、ティザービジュアルの映画ポスターと同じ構図で撮影できるフォトスポットが特に人気を集めた。忠実に再現したセットでは、藤野の部屋の窓の風景やデスク、漫画であふれる本棚、ゴミ箱までが細かく再現され、観客たちは藤野のポーズをまねして記念撮影を楽しんでいた」と述べた。
記事はさらに、「今回のアニメ化により、藤本氏の漫画の特徴である映画のようなコマ割りを、実際の映画として体験できるようになった。また、アニメーター出身の押山清高監督は描き手の心情を細やかに表現し、独自の色彩やタッチを加えてアニメに新たな魅力をもたらした」と評した。
そして、「上映前には、押山監督がビデオ通話を通して観客と交流し、制作秘話や作品に込められたテーマやメッセージに関する解釈を語った。監督は、漫画の画風を再現するのが大きな挑戦だったとし、特に4コマ漫画をどう動かすかに頭を悩ませたと振り返った。さらに、藤野と京本が真剣に絵を描く場面がとても印象的だったと話し、自身もアニメーター出身のため、絵を描くことがとても身近で親しいものであると感じると述べると、最後には中国語で『どうぞお楽しみください!』とメッセージを送った」と伝えた。
また、「上映後、観客たちは同作品についての感想を分かち合い、『原作を1:1(同じクオリティー)で再現した、まさに神作』との声を多く挙げていた。原作に忠実かどうかを気にしていたファンからも高い評価を受けている。その他、『藤野と京本の最後の結末に胸を締めつけられた』という声や『いつの間にか涙が止まらなくなった』という感想もあり、二重の結末が観客の間で熱い議論となって、同作品への愛と称賛が広がった」と言及した。(翻訳・編集/岩田)
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