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どちらが大統領になっても米国は中国を重視し、欧州を無視する―独メディア

Record China / 2024年11月5日 18時0分

どちらが大統領になっても米国は中国を重視し、欧州を無視する―独メディア

4日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、米国の大統領選挙についてドイツメディアが「誰が当選しようと米国は中国を重視して欧州を無視する」とする評論を発表したことを報じた。

2024年11月4日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、米国の大統領選挙についてドイツメディアが「誰が当選しようと米国は中国を重視して欧州を無視する」とする評論を発表したことを報じた。

記事は、ミュンヘンの週刊誌「フォークス」が「ハリス氏が欧州に利し、トランプ氏が欧州を害するという考え方は幼稚かつ危険だ」と題したドイツの経済学者による評論文章を掲載し、文章の中で「米国の市民が投票時に真っ先に考えるのは米国の利益であって、欧州の利益を自国に優先させることは絶対にない。2人の候補者はリソースを一層米中の覇権争いに投じ、欧州は必ずや冷遇されるだろう」との予測が示されたと伝えた。

記事によると、文章は「米国の安全政策の重点はすでにソ連を想定した欧州中部からインド太平洋地域へと移っており、現在の体制上のライバルは中国だ。ハリス氏が当選しようとトランプ氏が当選しようと、この問題では大きな違いはない」としたほか、ロシアの新帝国主義は欧州の平和と自由にとって非常に重要であるものの、米国にとっては「ロシアは中国の付属にすぎない」と論じた。

また、人工知能(AI)などハイテクに関する中国との覇権争いが米国にとって最も重要な戦略課題になっており、米国の貿易政策ももはや単に経済的な利益を得るためだけでなく、貿易を通じて地政学的な勢力範囲を拡大することに注視していると指摘。「国の利益を巡って駆け引きをする世界において、政治的妥協や経済協力を志す欧州の居心地は悪い」とし、欧州域内でも民族主義的な動きが出始めており、多極化した世界が欧州に対外政策、域内政策の新たな道を模索するよう迫っているとした。

文章はさらに、欧州は多くの危機に瀕しており、ウクライナ、中国、中東、移民、エネルギーなど問題の大部分が地政学的危機とリンクしているとした上で、「石が一つ落ちることでドミノ効果が生じ、最終的に欧州の体制や安定を著しく破壊する恐れがある。最悪の状況に備え、あらかじめプランを策定しておくことが引き続き重要だ」と指摘した。

文章は、ハリス氏が当選すれば欧州の危機は緩やかに進み、トランプ氏が当選すれば数週間のうちに政治的、制度的危機に陥る恐れがあると指摘しつつ、「だからといって、ハリス氏が欧州に利し、トランプ氏が欧州を害するという推測は幼稚かつ危険。希望的観測を戦略にしてはいけない」と結んだ。(編集・翻訳/川尻)

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