人気車種から占う2025年の中国乗用車市場、高コスパ車に人気集中、なぜか日産シルフィも健闘
Record China / 2024年11月8日 8時30分
増加数トップ3は内燃エンジン車、EV、PHEVがそろう
ニューメディア「優視汽車」は「9月に3車種が販売数激増、一体誰が購入しているのか」との記事を発表し、詳しく分析した。
1位 シルフィ(東風日産)
3万3404台 ファミリーセダン 前月比9601台増 内燃エンジン、レンジエクステンダー 6万9800~14万1900元(約140万~284万円)
2位 MONA M03(小鵬汽車)
1万23台 小型セダン 前月比9506台増 純EV 11万9800~15万5800元(約240万~312万円)
3位 宋L DM-i(BYD)
2万2677台 小型SUV 前月比6927台増 13万5800~17万5800元(約272万~352万円)
1位 シルフィ
シルフィ(軒逸)は日産の合弁企業の東風日産により2006年に投入された。日本では2020年に生産終了し、日本人の記憶からは遠のいているが、中国では高い人気を保っている。2020年から2023年まで4年連続でセダンの販売台数トップを維持し、10万元(約200万円)前後のお値打ちファミリーセダンの象徴的存在となっている。中国メディアはシルフィについて、仕上がりや乗り心地など細部には賛否両論あるものの、安定性、信頼性、耐久性、低燃費に関しては文句なしと称賛している。
そのシルフィが8月と9月に新型を発売し、販売台数を大きく伸ばした。10万元以下でコスパの良い内燃エンジン車を望むユーザーにとって有力な選択肢であり続けている。
2位 MONA M03
小鵬汽車は理想汽車、蔚来汽車と並ぶ「造車新勢力」の雄だ。PHEVで先行した理想汽車を追いかけ、蔚来など他社を抑えるため、低価格車が求められていた。MONA M03はそれに応えた切り札だ。8月末に発売され、当月の販売は517台だったが、9月に1万23台と躍進した。中国メディアはコスパの高さを理由に挙げている。ファッショナブルなエクステリアとスマートなインテリアは特に傑出したものではないが、ユーザーは評価したようだ。量販EVにおける抗力係数ではトップで、航続距離はベーシックグレードで515km。これが11万9800元で手に入る。スタイリッシュなEVを望む25~35歳の若い男性の心を捉えた。
3位 宋L DM-i
7月25日に発売され、8月に1万5750台、9月に2万2677台と販売台数が激増した。5月に発表した最新のPHEVシステム、第五代DM技術を採用した。世界最高のエンジン熱効率46%、100Kg当たり燃費2.9L(リッター当たり34.5km)を達成し、航続距離は2100kmにも及ぶ。スペック通りのパフォーマンスを発揮するとすれば、現在世界最強のPHEVだろう。
■コスパの高さで後悔しない選択
内燃エンジン車…シルフィ
EV…MONA M03
PHEV…宋L DM-i
高級車…Model Y、极氪7X、智己LS6
ミドルクラス…宋PLUS新能源
コンパクト…海鷗
いずれのカテゴリーでも高コスパ車が売れている。中国メディアはこれこそ昨今の後悔しない正しい選択だとしている。メーカーの生き残りは高コスパ車の投入にかかっている。
EVは高級車とベーシック車に二極化し、ミドルクラスはPHEVやレンジエクステンダーがシェアを伸ばしている。この傾向は当面続くとみられ、こうした状況に対応することが重要だ。EVのシェアは頭打ちから下降へ向かい、当初想定された新エネルギー車の市場構成とは異なるものになりつつある。
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