第7回輸入博、最先端テクノロジー製品が目白押し―中国
Record China / 2024年11月6日 10時30分
第7回中国国際輸入博覧会では国内外の企業が最先端テクノロジー製品を展示している。写真は産業用2輪ロボット「行影」。
第7回中国国際輸入博覧会(輸入博)が5日、上海市で開幕した。4日に展示会場を取材したところ、中国内外から出展する企業が携えてきた新製品・新技術が展示エリアで準備を整えていた。
スウェーデンのアルファ・ラバル社の展示エリアでは、高性能の半溶接プレート式熱交換器「T25シリーズ」という新製品が輸入博で世界初公開される。同社が中国市場で新製品の世界初公開を行うのは今回が初めてだ。
アルファ・ラバルグループ北東アジアマーケティング・ディレクター兼パブリックアフェアーズ責任者の顧聞(グー・ウェン)氏は、「T25はより小さな空間でより大きな処理能力を提供できるもので、グリーン水素の生産、再生可能エネルギーの貯蔵、産業用ヒートポンプなどの優れた選択肢になる」と説明した。
輸入博のイノベーションインキュベーター専用エリアでは、艨碼科技(蘇州)が間もなく世界初公開する産業用2輪ロボット「行影」が展示された。同社の共同創業者兼最高経営責任者(CEO)の孫猛(スン・モン)氏は、「『行影』は車輪ロボットの速度と低消費電力、脚式ロボットの障害物回避能力を同時に兼ね備え、人がいる環境の複雑な路面に適応する能力があり、耐衝撃性、低消費電力、低騒音といった特徴があり、安全確認の巡回点検や短距離の配達など移動ニーズの高いシーンへの応用が可能だ」と述べた。
農業の分野では、世界的植物保護企業の先正達集団がコムギ株腐病対策の新技術――有効成分トリフルオロピリジンアミンを用いて開発されたコムギ用種子処理剤製品「万粒佳」が展示される。この病気の発生率を大幅に引き下げ、生産量を平均10%以上増やすことができるという。
輸入博会場には、社会的利益のためのテクノロジーを強く感じさせる新製品も少なくない。例えば、トヨタ自動車は移動に不便を抱えた人向けに設計した世界初の「福祉車両」を今回初公開する。トヨタの「福祉車両」には2種類あり、一つは助手席の椅子を回転式にした福祉型バッテリー電気自動車(BEV)「bz3」、もう一つは座席に回転・昇降機能を持たせるよう改良された福祉型「アルファード」試作車だ。
今回の輸入博は前回に続いて新製品、先端技術、イノベーションサービスを世界初公開する場所になり、400種類を超える代表的な新製品、新技術、新サービスが出展される。過去6回の輸入博では2500近い代表的な新製品、新技術、新サービスが発表された。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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