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ホラー漫画界永遠の巨匠・楳図かずおさん、名作「漂流教室」の人間の光と闇―香港メディア

Record China / 2024年11月9日 0時0分

その上で、「作品は環境や怪物における恐怖だけでなく、小学生たちが物資や権力を争い、互いに傷つけ合いながら成長せざるを得ない点にある。物語が進むと、この未知の世界が未来の地球であり、環境汚染によって荒廃し、怪物は人類が変異した姿であることが明らかになる。作品は近年も注目され続けており、最近流行している『異世界』ジャンルの元祖的な作品と見なされている」と論じた。

さらに、「物語の中には未来への『予言』とも取れる場面があり、登場人物が未来の関東地方で大規模な地震が起こることを知るシーンは、後の東日本大震災を彷彿とさせる。現在から見ると作品は非常に『グロテスク』に映るが、実は70年代の日本社会の不安と共鳴している。当時は高度経済成長の影で都市の深刻な汚染や社会不安が増大し、人々は純朴な気持ちを捨てざるを得なかったのだ。最後は唯一の大人であった登場人物のみが精神的に崩壊してしまうが、子どもたちは過酷な経験を通じて、元の世界に戻る機会が訪れた時、最年少の幼稚園児だけを元の世界へ送り返すという決断をする。これは次の世代こそが希望であり、未来を変える力があるというメッセージを込められたものだ」と考察した。(翻訳・編集/岩田)

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