トランプ関税、在中外資系企業に生産能力下方調整や工場移転の動き―米メディア
Record China / 2024年11月22日 5時0分
米ボイス・オブ・アメリカによると、中国からの輸入製品に60%の関税を課すことを公約に掲げたトランプ氏が間もなく米大統領に返り咲く中、在中外資系企業に生産能力下方調整や工場移転の動きが見られる。
米ボイス・オブ・アメリカの中国語版サイトは20日、中国からの輸入製品に60%の関税を課すことを公約に掲げたドナルド・トランプ氏が間もなく米大統領に返り咲く中、外資系企業の中には中国への投資規模を縮小したり、中国からベトナムなどへの工場移転を計画しているところもあると報じた。
記事はまず、韓国メディアの朝鮮日報の15日付報道を引用し、米国が中国の先端半導体へのアクセスを遮断するための規制を強化したことや、トランプ氏による中国からの輸入製品への高関税予告を受け、韓国半導体企業の脱中国の動きが加速すると予想されるとし、サムスン電子とSKハイニックスが中国での生産能力を下方調整する方針であることを伝えた。
それによると、SKは中国の無錫工場の生産能力拡大計画を修正し、韓国の利川工場と清州工場の生産能力を拡大する予定だ。サムスンも中国の西安にあるNANDフラッシュ工場で計画していた四半期合算基準で60万枚の生産能力を下方調整する。
記事は続いて、米ブルームバーグの報道を引用し、米靴小売りスティーブマデンが中国国外への生産移管計画を加速させていること、同社は中国で製造する商品を今後1年以内に40%削減することを目指し従来目標の10%から削減幅を拡大したこと、同社はサプライチェーンをカンボジア、ベトナム、メキシコなどにシフトさせていて、同社のリスク軽減計画が成功すれば、中国からの割合は来年中に約25%に低下することなどを伝えた。
記事はまた、米コンサルタント会社ベイン・アンド・カンパニーが多国籍企業の経営幹部を対象に実施した調査によると、中国からの事業移転を計画していると回答した割合が2022年の55%から今年は69%に増加したこと、朝鮮日報や米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)のThibault Denamiel氏が企業の中国からの移転による恩恵を最も受けるのはベトナムであるとの見方を示していることにも触れた。(翻訳・編集/柳川)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
米次期大統領にトランプ氏返り咲き、中国から東南アへの工場移転が加速―海外メディア
Record China / 2024年11月16日 6時0分
-
尹大統領がトランプ氏へ祝意、韓米関係維持に向けた準備急ぐ(韓国、米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月12日 14時45分
-
中国から東南アジアへ工場移転加速か、トランプ氏の対中関税に備え
ロイター / 2024年11月11日 9時0分
-
トランプ当選で中国の輸出業者こぞって「そうだ、ベトナムに行こう」―中国メディア
Record China / 2024年11月10日 12時0分
-
台湾、中国からの生産移転を支援へ トランプ氏の関税公約巡り
ロイター / 2024年11月7日 14時9分
ランキング
-
1レバノン東部空爆47人死亡 イスラエル、ヒズボラ停戦交渉中
共同通信 / 2024年11月22日 7時13分
-
2イスラエル首相らに逮捕状、ICC ガザで戦争犯罪容疑
ロイター / 2024年11月22日 3時50分
-
3ロシアがわずか1000km先にICBM発射情報、アメリカへ「核攻撃いとわない」警告か
読売新聞 / 2024年11月21日 20時1分
-
4北朝鮮の金総書記、核戦争を警告 米が緊張激化と非難=KCNA
ロイター / 2024年11月22日 8時39分
-
5【トランプ圧勝後の国際情勢を石平氏が分析】アメリカの“中国潰し”で習近平政権が“媚日”を図る可能性 日本に求められるのは“戦略的傍観”
NEWSポストセブン / 2024年11月22日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください