サウナで整う日本人―中国メディア
Record China / 2024年11月24日 22時0分
20日、環球時報は「整う」をキーワードとした日本の「サウナ道」の発展ぶりについて紹介する記事を掲載した。
2024年11月20日、環球時報は「整う」をキーワードとした日本の「サウナ道」の発展ぶりについて紹介する記事を掲載した。
記事は、日本サウナ・スパ協会のデータによると、昨年の日本のサウナ愛好人口は1779万人で、この3年間は毎年約100万人ずつ増えていると紹介。かつては中高年男性の社交場というイメージが強かったサウナが、今では年齢や性別を超えて新たなブームを巻き起こしていると伝えた。
そして、サウナブームの大きな要因として日本の若者たちが「閉じた文化」に魅力を感じていることだと指摘。人間のコミュニケーションは主にオンラインで行われるデジタル時代において、携帯電話の使えない閉鎖空間のサウナに入ることは日常生活のストレスや悩みを物理的に遮断することと同じだとし、一定の時間「何もしない」で、リラックスできるサウナでのひとときは貴重な「レジャー」なのだと説明した。
また、日本では2009年には「サウナ道」という言葉が登場したのに続き、11年には「整う」という概念が流行し始めたと紹介。「整う」とは、サウナを楽しんだ後の心身共にリラックスした状態を指し、この快感を求める人が増えることでサウナ人気は高まり続けているとした。そして、サウナ人気の高まりに伴って18年には、サウナ情報専門のウェブサイトがオープンし、同年にはミシュランガイドもその年のベストサウナを発表するコンテンツ「サウナシュラン」を立ち上げたと伝えている。
その上で、日本サウナ学会の代表理事で医師の加藤容崇氏が「サウナは健康に良い。血管の状態や心臓の機能が改善し、睡眠の質も高まる。サウナ利用者のノンレム(睡眠の深さ)睡眠時間は、サウナを利用しない人のほぼ2倍になる」と紹介したことを伝えるとともに、「サウナは高温状態で思考が停止することにより、脳を強制的にリラックスさせることができる。また、サウナは心拍数を上げ、有害物質を体外に排出するのを助ける」と評した。
記事は、「整う」という概念のもとで日本のサウナが多様化しながら発展しており、テントサウナなどの屋外サウナアクティビティも続々出現していると紹介。サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させ、タオルでその蒸気をあおぐ「アウフグース」も人気を集め、その技を競う大会まで存在するとした。さらに、鎌倉にあるサウナ施設ではお茶の香りで楽しむサウナを導入し、サウナから出た後はさまざまなフレーバーのホットティーで水分補給とリラックスをしたり、お茶漬けで体内の塩分を補給したりすることができると紹介した。(編集・翻訳/川尻)
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