2000着売れたのに1500着返品!店と消費者が「だまし合い」―中国メディア
Record China / 2024年11月24日 7時0分
中国メディアの荔枝新聞は21日、ネット通販におけるレディース服の返品率の高さが問題になっていると報じた。
中国メディアの荔枝新聞は21日、ネット通販におけるレディース服の返品率の高さが問題になっていると報じた。
記事によると、中国のSNS上でこのほど、「レディース服販売店のダブルイレブン(11月11日前後に行われるECサイトの大規模セール)の返品率が歴史的な高さに」という話題が大きな注目を集めた。中には「注文を受けた2000着のうち1500着が返品処理された」という店や、「返品率が80~90%に上った」という店もあった。一方、ネットユーザーからは「ECサイトで女性服を買うのがますます難しくなっている」と嘆く声が上がったという。
背景には、店側と消費者側の「だまし合い」のような状況がある。ECモールに出店している店は玉石混交で商品の品質もまちまちになっている上、店が掲載している商品写真の多くが画像ソフトで加工されたり、フィルターがかけられていたりする。中には他店の商品の写真を無断で使っている店もある。また、素材やサイズなど重要な情報を故意に分かりづらい位置に表示しているケースも少なくないという。
一方、消費者側も衝動的に購入してしまい返品するケースや、初めから購入する意思がないにもかかわらず購入特典を目当てに一度購入した後、返品処理を行うケースもあるそうだ。
江蘇省消費者権益保護委員会は業者に対して品質を厳しく管理し、詳細な商品説明や商品全体が分かりやすい写真、正しいサイズ表などを掲載するよう求め、ECプラットフォームに対しても管理監督の強化や信用評価・処罰システムの改善、消費者からのクレーム処理方法の見直しなどを求めた。また、消費者に対しては、理性と誠実さを保った購買行動を呼び掛けた。
中国のネットユーザーからは「商品がひどくなければ返品する人なんていない」「どうしたって着られない商品が混じっていることもある。写真と違いすぎる」「中には私みたいに返品手続きが面倒でしていないという人もいると思う」「店はもう一度、宣伝内容と実際の商品が合っているか確認すべき」「返品不可にして、その代わり商品に問題があった場合は3倍の値段を賠償するということにすれば?」「やっぱり実店舗で見て買うのが一番確か」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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