1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

中国独身の日セールの検索数が激減、通年セール化でDXリーダーの役割終える

Record China / 2024年11月24日 17時0分

アリババと京東は売り上げを発表

アリババと京東は今年の一部データを発表した。

アリババの天猫商城(ブランド中心の通販サイト)の発表によると、今年の双11のGMWは大幅に増加した。589のブランドが1億元(約21億円)を突破し、2023年の402ブランドに比べ、46.5%増となった。多くの新興ブランドが1億元に初めて到達し、アップル、ハイアール、美的、シャオミ、ナイキなどの伝統ブランドは10億元(約210億円)を超えた。

天猫は今年のトレンドを次のようにまとめている。

1、新興のブランドが伝統ブランドと手を取り合い、消費回復のホイッスルが鳴った

2、化粧品、デジタルデバイス、家電など基幹商品の力強い成長

3、コア層(有料会員)の購入増加

4、ライブコマースの高品質化

京東は前年同期比20%増だった。ライブコマースの成約額は同3.8倍で、1万7000ブランドの成約額が同5倍以上となり、3万超の中小出店者は同2倍だった。コンピューター(Computer)、通信(Communication)、家電(Consumer Electronics)の「3C」家電機器が買い替え政策(以新旧換)の恩恵を受けて順調に推移した。また、従来苦手としていた服装・靴・帽子も87.8%増と大きく伸びた。

抖音と拼多多はデータを発表していない。

セール通年化で双11の存在感が低下

中国メディアは今年の双11について、好調だったとする一方で、静かな双11であり熱狂は終わったというトーンの総括をしている。売り上げは「エキサイティング」でも、データの対象期間や信憑性など問題は多い。今年は多くのネット通販プラットフォームが例年より10日早い10月14日にセールを開始し、史上最長の双11とされた。期間が変更され、正確な前年同期比ではない。また、キャンセル分が反映されず、実際に納品が完了した額はGMVの公称データより少ないとの指摘は毎年変わっていない。データはどのようにも加工できるのだ。

検索エンジン最大手の百度によると、双11の検索量は2017年がピークだった。今年は前年同期比60%減だった。双11の存在感低下を如実に表すデータだ。その大きな理由の一つはセールの常態化。双11に味をしめたアリババは双12(12月12日)を作り、6.18(京東の創業記念祭)に便乗した。さらに年貨節(春節)、38女王節(国際女性デー)、818購物節などが加わった。

これらのセールは双11と大差がなくなってきた。特に双12、618、年貨節は全品割引やお年玉、店舗クーポン、期間限定セール、ブランドセールなど内容があまり変わらない。双11への関心低下はセール常態化に対する疲労感にある。それをさらに加速させているのが、さまざまな特典を受ける条件の煩雑さや購入後の値下げだ。最安値への最適解を求めるには高等数学やAIが必要かもしれない。

中国メディアは、双11は価格競争からプラットフォーム機能向上や高品質イメージをアピールする機会へと変わるとしている。あとは改良しかない。DXや消費経済のトップランナーとしての役割は終えたのだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください