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台湾の訪日客は都市部から地方都市にシフト、レンタカー需要も高く

Record China / 2024年11月28日 5時0分

台湾の訪日客は都市部から地方都市にシフト、レンタカー需要も高く

台湾在住の男女1065人を対象に行った訪日観光に関するアンケートで、旅行先が都市部から地方都市にシフトしていることが分かった。写真は北海道。

インバウンド向け観光フリーマガジン「att.JAPAN」を編集発行するファイネックスは1~4日に台湾在住の男女1065人を対象に訪日観光に関するアンケートを実施した。

回答者1065人のうち、53%にあたる560人は訪日回数が5回以上だった。うち最も多いのは30~40代で、67%を占めた。


コロナ後初の訪日旅行はゴールデンルートに集中

新型コロナウイルス感染症による水際対策が緩和された2022年10月以降に日本へ旅行した回数を尋ねたところ、「1回以上」が81%で、コロナ後に複数回訪日している人も60%に達した。


コロナ後に訪日旅行をした868人を対象に、コロナ後初の訪日旅行でどこへ行ったかを複数回答で尋ねたところ、「東京」が388人と最も多かった。「名古屋」は43人、「京都」は76人、「大阪」は200人で、ゴールデンルートの観光地に集中した。


ゴールデンルートの次は地方へ

次回の訪日旅行ではどこへ行きたいかを尋ねたところ、「北海道」が166人で、「東京」を上回り、その他の場所を挙げた人は396人に上った。


台湾の訪日リピーターは、コロナ後の久々の訪日では都心部を旅行し、今後は地方へとシフトする傾向が明らかになった。急回復するインバウンドが都心部へ過集中し、地方への誘客が急がれる中、台湾の傾向は明るい材料といえそうだ。

アクセスが理由で行きたいスポットを諦めたことのある人が半数以上

訪日旅行中、アクセスが不便すぎて行きたいスポットへ行くのを諦めたことがあるかを尋ねたところ、「ある」が57%に上り、インバウンドの地方誘客へ向けた大きな問題点が浮き彫りになった。


「ある」と答えた608人を対象に、具体的にどこを諦めたのかを尋ねたところ、「北海道」が96人と最も多かった。また、「東北」が48人、「九州南部(熊本、宮崎、鹿児島)」が47人と続いた。空港や主要駅から各スポットへの最短ルートや、スポット間のアクセスを多言語で分かりやすく提示し、移動に対する不安感を軽減する必要がありそうだ。


リピーターの半数以上がレンタカーの運転に前向き

公共交通機関が手薄な地方部を観光するのにレンタカーは欠かせない。訪日旅行中にレンタカーを借りたことがあるかどうか尋ねたところ、「ある」が35%、「借りたことはないが、いずれ借りたい」が43%という結果になった。


「ある」と答えた376人に理由を尋ねたところ、「車がないとアクセスが不便な場所へ行きたかった」と答えた人が78%を占めた。「借りたことはないが、いずれ借りたい」と答えた459人にも理由を尋ねると、「車がないとアクセスが不便な場所へ行きたい」が62%という結果だった。公共交通機関が少ないエリアを観光するためにレンタカーを借りたことがある・借りる意思のある人は579人で、全体の54%を占めた。

台湾からの旅行者が日本で乗用車を運転する場合、運転免許証の翻訳文を特定の機関で発行しなければならないが、その手間をかけてでも公共交通機関が少ない地方部へ行ってみたいという熱意が感じられる。


今回の調査で、日本に興味のある台湾人のうち、コロナ後に訪日旅行をした人は81%に上り、コロナ後初の訪日旅行ではゴールデンルートを訪れたものの、次回以降は地方へ行きたいと考えている人が多いことが分かった。

また、交通アクセスを理由に行きたい場所を諦めた経験のある人は57%で、特に北海道エリアをはじめとした地方部では、旅行者の需要と交通アクセスのミスマッチが起きていることも分かった。交通のミスマッチを解消する手段として、レンタカーを借りたことのある人・借りる意思のある人が54%いることも明らかになった。

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