200字余りの文章に7つも誤字、担当した役人が停職処分に―中国

26日、香港メディア・香港01は、湖南省長沙市の衛生当局が市民に対して送付した「意見書」に大量の誤字や文法ミスがあったことが発覚し、担当者が停職処分を受けたと報じた。

2024年11月26日、香港メディア・香港01は、湖南省長沙市の衛生当局が市民に対して送付した「意見書」に大量の誤字や文法ミスがあったことが発覚し、担当者が停職処分を受けたと報じた。

記事は、同市長沙県衛生健康局が21日に地元市民に対して送付した「法に基づく職務履行処理意見書」について、わずか200文字の文章の中に7カ所も誤字があったと紹介。「長沙」が「呈沙」、「指揮」が「指釈」、「急救」が「急技」などとミスタイプされていたほか、明らかな文法上のミスも見られたと伝えた。

そして、同局が25日にこの件について声明を出し「調査の結果、担当者が市民からの投書への回答文をコンピューターソフトウェアで電子ファイルに変換した際、ファイルの内容をチェックしないまま印刷して公印を押し、当事者に郵送したことが分かった」と説明するとともに、作業において担当者とその管理者に責任感が欠如し、職務を十分に果たさなかったことで重大なミスが生じたと原因を分析したことを紹介した。

同局の声明によると、担当者はすでに停職処分の上で調査を受けており、関係する管理者については問責手続きを進めているという。同局は声明の中で、今回の件で社会に与えた悪影響について真摯（しんし）に反省し、局内の風紀や制度を見直して今後同様の問題が発生しないよう努めるとしている。

なお、問題となった「意見書」の内容は、「救急車の運転手が負傷者を搬送する途中で携帯電話のゲームをしながら運転していた」という市民からの投書に対する返答で、同局側は「運転手が救急車を出動させた際、ゲームの画面が表示された携帯電話をコントロールパネルのホルダーに置き、安全上のリスクを引き起こした」と認め、市民への謝罪と当事者の停職処分、再発防止に向けた職員の学習徹底を行うことを告知していた。（編集・翻訳/川尻）