＜CISCE＞JETRO、自動車部品企業9社が出展、中国市場での取引拡大を目指す

第2回中国国際サプライチェーン促進博覧会に日本から約20社が参加しています。写真は日本貿易振興機構の高島大浩理事。

第2回中国国際サプライチェーン促進博覧会（CISCE 2024）が、26日から30日まで、北京市内で開催されています。69の国と地域の企業が出展し、日本からは約20社が参加しています。この博覧会は、「世界をつなぎ、共に未来を開く」をテーマにしており、国際的な企業交流の重要な場として注目されています。

日本貿易振興機構（JETRO）は、日本の自動車部品サプライヤー9社を取りまとめてCISCEに出展しています。JETROの高島大浩理事は、会場で中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ/CMG）の取材に応じ、「日本企業は中国企業との取引を拡大し、サプライチェーンに食い込む必要がある」と強調しました。

高島理事は、昨年のCISCEが食品業界を中心に開催されたのに対し、今年は自動車部品企業を中心とした専門的な展示が行われていることに言及しました。また、「今後、グローバルなサプライチェーンにおいて、マーケットに近い場所での生産、研究開発、販売がますます重要になっていく。中国は自動車生産の最大のプラットフォームであり、日本企業がここで積極的に活躍できるよう、JETROとしても支援を強化していく」と述べました。

高島理事はさらに、「CISCEは日本企業にとって非常に良い機会であり、特に自動車部品企業が中国企業と取引を拡大するための重要な場となる。日本企業が中国企業と取引を進めるための機会を提供する博覧会だ」と強調しました。

一方、同機構北京事務所の草場歩副所長は取材に、「中国市場は世界最大規模の自動車市場であり、特にEVやスマートカーといった新しい自動車技術が急速に発展している」と述べ、世界の自動車産業を中国がリードする未来を見据え、「JETROは、日本企業が中国企業と協力して革新的な製品を生み出だしていくための支援を、さらに強化していく」と表明しました。

JETROのブースに出展した自動車用精密部品メーカー、光精工株式会社の中国支社である天津・丹陽光精工精密機械有限公司の莫建平総経理は、今回の出展について「多くの顧客と契約を結べることを期待している。さらに多くの顧客が私たちにチャンスをくれて、優れたサービスを提供できることを願っている」と述べ、期待を寄せました。（提供/CRI）