吉林省プレスツアー1―中国シニアの幸せな暮らし
Record China / 2024年11月28日 17時20分
「幸福はここにある」をテーマにした吉林省プレスツアーの報告です。
「幸福はここにある」をテーマにした吉林省プレスツアーの報告です。今回は2024年11月25日から30日までの日程で、現地のシニアの生活や長白山でのスノーリゾートの様子を取材に来ました。さて、吉林省にはどんな幸福があるのでしょうか?
<吉林省ってどんなところ?>
吉林省の緯度は日本の仙台から北海道・稚内とほぼ同じ。ロシア・朝鮮と国境を接し、朝鮮族や満族などの少数民族も多く住んでいる地域です。長白山をはじめとする豊かな自然、中国有数のスノーリゾート、多民族文化の文化が融合された独特の街並みや生活で、中国国内でも人気の観光地となっています。
この「多民族」という点が、吉林省のシニアの幸せな生活のひとつの要素になっているのですが、それは一体どういうことなのでしょうか?
<幸福を支える「社区」って何?>
まず、私たちが訪れたのは吉林省延辺朝鮮族自治州延吉市の「丹英社区」と琿春市の「長安社区」。「社区」とは中国人の日常生活に直結する小さな行政単位。日本で言うと「町内会」や「コミュニティ」といったイメージが近いのですが、行政の一部として地域の管理や住民へのさまざまなサービスを提供する役割を担っています。
<多民族が融合する暮らし>
この2つの社区の特徴は漢族、朝鮮族、満族など、多民族の人たちが暮らしていること。シニア向けに社区が提供している日々の活動には、ダンス、歌、楽器、料理、書道、などさまざまなプログラムがあり、ある時には朝鮮族の人がキムチの作り方を教え、ある時には満族の切り紙を楽しむなど、とても多彩。これこそ多民族が暮らすコミュニティならではの強みです
こういった見学の場合、ともすれば「用意された理想的な空間」を見せられがちですが、おしゃべりしながら餃子を作り、食べながら楽しくなって踊り出す姿に演出はありません。
将棋ルームでは「適当な時間に行けば誰かと将棋をさせる」「週に何回か午前中に踊っている」など、参加も気楽。娯楽でさえも真面目になりがちな日本人に欠けている自由さを感じました。活動の日時や内容はSNSのグループチャットなどを利用するというのも、スマホを使いこなす高齢者が多い今の中国ならではといえます。
「老後生活、ここだったら楽しそう」というのが素朴な感想です。高齢者がのびのびと暮らす中国の社区運営にはどんな考えと手法があるのか、機会があれば深く取材をしてみたいと思いました。(提供/CRI)
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