中国・農夫山泉創業者の「うちの水を長期的に飲まないように」発言が物議―仏メディア
Record China / 2024年11月30日 11時0分
28日、RFIは中国のボトル飲料水大手・農夫山泉の創業者が自社の商品を長期間飲み続けないよう注意喚起して注目を集めたと報じた。写真は創業者の鐘睒睒氏。
2024年11月28日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国のボトル飲料水大手・農夫山泉の創業者が自社の商品を長期間飲み続けないよう注意喚起して注目を集めたと報じた。
記事は、農夫山泉の創業者である鐘睒睒(ジョン・シャンシャン)氏があるイベントで、自社の「緑ラベル水」を長期的に飲用せず、より安全な「赤ラベル水」を飲むよう消費者に警告したことが大きな話題になったと紹介。鐘氏の発言の裏には安価な純水の「緑ラベル」よりも価格の高い天然水の「赤ラベル」のボトルウォーターを多く売りたいという意図があるとした。
その上で、「同社の緑ラベル、赤ラベルを問わず、さらに同社以外のブランドの如何を問わず、プラスチックボトルに入った水を飲むことは安全とは言えない。なぜなら、ボトルの中には人体に有害なプラスチック微粒子が数え切れないほど含まれているからだ」と指摘。米国で今年初めに発表された研究結果では市販のミネラルウォーター1リットル当たり平均24万個のナノプラスチックが検出されたとし、研究者らが厳格な消毒とろ過を経て、定期的に衛生当局の検査を受けている水道水を飲むことを推奨していると伝えた。
そして、ナノプラスチックは人体のほぼすべての器官に侵入しており、肺や消化器、腎臓、肝臓、血液、女性の乳房に加え、男性の生殖器や脳からもナノプラスチックが検出されていると紹介。ノルウェーの研究グループの報告書では、プラスチックに含まれる1万6000種類の潜在的に有害な化学物質が指摘されており、最新の研究ではこのうち3600種類がすでに人体内で見つかっているとした。
記事はその上で、体内へのプラスチック摂取を極力減らす方法として、プラスチックの生産と使用をできるだけ減らし、食品包装に天然素材を使用する、あるいはかつてのようにバラ売り、量り売りの販売方法に戻すといった点を挙げた。また、ナノプラスチック汚染が最も深刻な海に生きる魚類の摂取を控えること、綿、麻、羊毛などの天然素材で作られた衣服を選ぶことが望ましいとした。(編集・翻訳/川尻)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【セール価格記載】今買うべきお得な「ミネラルウォーター」はこれだ!
ASCII.jp / 2024年11月29日 22時20分
-
健康への影響が懸念される「PFAS」 愛知県岩倉市で国の暫定目標値に近い数値を検出
CBCテレビ / 2024年11月29日 20時33分
-
微細なプラ、血中からも検出=有害物質対策、求める声
時事通信 / 2024年11月27日 14時8分
-
人類脅かすプラスチック汚染に歯止めはかかるか 生産規制、問題プラ禁止めぐり条約交渉大詰め
東洋経済オンライン / 2024年11月23日 8時0分
-
深刻なプラスチック汚染、生産自体に総量規制を 汚染研究の第一人者が期待する条約制定
東洋経済オンライン / 2024年11月21日 8時0分
ランキング
-
1英下院「安楽死」法案可決 国民7割以上が支持
共同通信 / 2024年11月29日 23時47分
-
2ロシア軍の死者数、8万人を上回る 英BBCなど
日テレNEWS NNN / 2024年11月29日 21時18分
-
3焦点:戦闘員数千人失ったヒズボラ、立て直しには膨大な時間とコスト
ロイター / 2024年11月30日 7時52分
-
4低所得者向け賃貸住宅・駐車場にポルシェやBMW…韓国SNS炎上「富裕層が安い住宅、不公平」
KOREA WAVE / 2024年11月30日 7時0分
-
5スペインが「天災有給休暇」導入へ、200人超死亡の洪水受け 「危険な出勤しないで」
産経ニュース / 2024年11月30日 8時18分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください