中国・広州市で40匹以上の犬が毒殺される、背景に何が―香港メディア
Record China / 2024年11月30日 14時0分
28日、香港メディア・香港01は広東省広州市でペットの毒殺事件が頻発していると報じた。
2024年11月28日、香港メディア・香港01は広東省広州市でペットの毒殺事件が頻発していると報じた。
記事は、同市の各地で11月中旬以降ペットの犬が中毒死するという事件が頻発しており、すでにセラピードッグを含む40匹以上の犬が毒殺された可能性があると紹介。毒殺事件は地元のペットオーナーの間で大きな問題となり、警察が捜査に乗り出していると伝えた。
また、広州日報など地元メディアの報道として、事件は主に公園や団地、住宅地で発生しており、毒を混ぜた餌や毒液の散布、謎のガス散布などさまざまな手口が用いられていると報じ、ある被害者の飼い主が「11日夜に愛犬を連れて散歩に出かけたところ、翌日未明に突然悲鳴を上げてけいれんし、体が硬直した。病院で心肺蘇生や応急措置が試みられたが、助からず死んでしまった。愛犬は何もおかしいものを食べていなかった。有毒ガスを吸い込んで死んだのではないか」と憤慨していることを伝えた。
さらに、同市内の公園を訪れたところ、植物が枯死し、近くには毒物が混入されたカボチャの切れ端、鶏の爪、肉片などが散らばっており、中には釘が刺さっているものもあったと紹介。住民からは「飼い主が犬を連れて散歩する場所であり、非常に悪質な行為だ」との声が聞かれる一方で、ペット飼育マナーの悪さ、特に犬のふん尿やリードなしの散歩といった行為に対する報復、飼い主への警告であるとの意見もあるとしたほか、ネット上では「マナーの悪い飼い犬がいるからといって、殺すことを正当化してはならない」とコメントする人もいたと伝えた。
記事は、中国の現行法ではペットが一般的に財産とみなされており、虐待や毒殺などの行為は「故意損壊罪」として扱われることが多いと指摘。公共の安全を脅かすものでなければ、加害者は罰金や軽い刑罰で済まされる可能性があり、問題の発生を抑止するには不十分とした。そして、過去の事例として2022年に北京市朝陽区で13匹のペットが毒殺された事件で容疑者が「危険物質投棄罪」で起訴されたこと、今年5月に四川省で起きた猫虐待事件で加害者が道徳的な非難を受けるにとどまり、法的な処罰を何も受けなかったことなどを紹介した。(編集・翻訳/川尻)
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