韓国の非常戒厳令、市民らに「申し訳ない」と謝罪する軍兵士の姿が話題に

4日、韓国メディア・韓国経済は「尹錫悦大統領が非常戒厳令を宣布・解除した3～4日、国会に投入された戒厳軍の武装兵士が市民らに頭を下げて謝罪する様子がカメラに捉えられ、話題となっている」と伝えた。

2024年12月4日、韓国メディア・韓国経済は「尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が非常戒厳令を宣布・解除した3～4日、国会に投入された戒厳軍の武装兵士が市民らに頭を下げて謝罪する様子がカメラに捉えられ、話題となっている」と伝えた。

記事によると、韓国のある記者は4日、SNSに頭を下げる戒厳軍兵士の写真を投稿し「抗議しに国会前に集まった市民らに頭を下げ、『申し訳ない』と告げ去って行った名もない戒厳軍人がいた」と説明した。

また「顔立ちの整ったその戒厳軍の青年。眼鏡の奥に見える澄んだ瞳を見て私はすべての怒りが消え、この上ない申し訳なさと感謝の気持ちを同時に抱いた」「追いかける私に1回、2回、3回と何度も頭を下げて『申し訳ない』と言ったその短い瞬間に、あなたの本心を感じた。『われわれは民主主義の味方』と言っているかのようなその本心を」「民主共和国の夜明けを守ってくれたあなたの一言を一生忘れない。どうか無事に軍服務を終え、健全な青年としてわれわれの社会に戻ってきてほしい。ありがとう」などと書き込んだという。

戒厳軍は4日午前0時27分ごろ、尹大統領の非常戒厳令宣布を受けて国会本館への侵入を試みた。その過程で一部関係者ともみ合いになる場面も見られた。しかしその後すぐに国会で非常戒厳の解除要求案が可決されたため、戒厳軍は4日午前1時14分ごろに撤収を開始したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「兵士には何の罪もない」「政府は他人の子どもを利用して本当にひどいことをした」「心が痛む。未熟な大人たちのせいで子どもたちがけがするところだった」「軍人は命令に従っただけ。命令に従わなければ、もっと大変なことになる」「私たちは分かっている。兵士たちも『こんなの間違っている』と感じていることを」「大統領1人のせいで国民全員が大変な思いをしている」「これぞまさに国民のためにいる軍人の姿勢だ。素晴らしい」などの声が上がっている。（翻訳・編集/堂本）