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「映画クレヨンしんちゃん」、平凡だが温かさや感動も味わえる作品―中国メディア

Record China / 2024年12月6日 23時0分

「映画クレヨンしんちゃん」、平凡だが温かさや感動も味わえる作品―中国メディア

中国のポータルサイト・捜狐は、「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」の中国の観客からの評判を紹介した。写真は映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記。

中国のポータルサイト・捜狐はこのほど、「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」の中国の観客からの評判を紹介した。

記事によると、先月23日に中国で公開された「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」は、観客から「シリーズの中では比較的平凡な作品だが、それでも温かさや感動を味わえる」と評価されているという。同映画は、臼井儀人氏の漫画「クレヨンしんちゃん」を原作とした劇場版第31作目。01年公開の「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」や04年公開の「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」、21年の「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」といった高評価を獲得した過去作品に比べると、今回の作品は「凡庸」と表現されることもあるそうだ。

記事は、「物語は、夏のある日に主人公・野原しんのすけとかすかべ防衛隊が恐竜・ナナと出会うところから始まる。しかし、巨大な恐竜が街を襲撃。危機から家族や友達を守るため、かすかべ防衛隊とナナが力を合わせて悪と戦う。観客の一部からは、『ジュラシック・パーク』や『ゴジラ』、『パシフィック・リム』を混ぜた子ども向けの作品という指摘もあり、内容が薄く行動の論理性に欠けるとの声もあった。また、悪役が典型的で主人公たちの行動が定型的だとも言われている」と述べた。

続けて、「一方で、新しい試みや魅力もある。同作は恐竜をテーマにした初の作品であり、愛犬・シロが活躍を見せる。シロとナナが種族を超えて築いた友情や、ナナとしんのすけたちとの夏の日々が、観客に温かさと感動を与えた。また、ナナがバナナを好み、ビニールプールで遊ぶシーンは、しんのすけの夏休みの日記に記録され、観客を懐かしい子ども時代に引き戻してくれる。さらに、しんのすけがナナにひっかかれた傷を転んだだけだとごまかし、父・ひろしがその小さな嘘を黙って見守る場面は、子どもの世界を優しく守る大人の姿勢を描いているようだ」と論じた。

また、「後半、恐竜の襲撃が始まり、かすかべ防衛隊のメンバーがしんのすけのお尻ダンスやボーちゃんの鼻水攻撃、桜田ネネの甘え攻撃などで恐竜に立ち向かう姿は、奇想天外ながらも純粋な子どもらしさを感じさせる。ナナが怒り始めて街を無差別に攻撃すると、科学者は自分が創り出したこの生物を射殺しようとするが、しんのすけたちはナナの理性を取り戻すために戦うことを決意する。どんなに荒唐無稽な状況であっても、『クレヨンしんちゃん』の根底にあるテーマは温かさであり、愛の力で問題を解決しようとする姿勢が描かれているのだ」と言及した。

そして、「同作は日本で公開4日間で興行収入6億3000万円突破のロケットスタートを記録。中国では公開6日で興行収入7388万元(約15億円)に達し、大きな注目を集めている。『クレヨンしんちゃん』は1992年に日本でテレビ放送が開始された。主人公のじゃがいも頭の男の子は、いたずら好きで神経質、突飛な思考回路を持っており、時には少し色っぽい言動をするが、同時に彼の言葉はしばしば非常に鋭い知恵に満ちている。アニメが放送されるとすぐに大人気を博し、93年に初の『映画クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』が公開された。その後、毎年『クレヨンしんちゃん』は映画館で上映され、いわゆる年中行事のような映画として定着している」と紹介した。(翻訳・編集/岩田)

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