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「21世紀の韓国なのか」、尹錫悦大統領の戒厳令発動に戸惑う市民―主要各紙

Record China / 2024年12月4日 18時0分

「21世紀の韓国なのか」、尹錫悦大統領の戒厳令発動に戸惑う市民―主要各紙

韓国の尹錫悦大統領は3日夜、国政の混乱を理由に「非常戒厳」を宣言。主要各紙は「21世紀の大韓民国であり得ることか」などと戸惑う市民の声を相次いで伝えた。

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は3日夜、国政の混乱を理由に「非常戒厳」を突然、宣言した。「戒厳令」の発動は1979年以来、45年ぶり。戒厳令は国会の決議に基づき、約6時間後の4日早朝に解除されたが、韓国各紙は「21世紀の大韓民国であり得ることか」などと戸惑う市民の声を相次いで伝えた。

中央日報によると、3日午後10時40分ごろ、ソウル市内の鍾路区で友達とお酒を飲んでいた男性は(25)は「非常戒厳宣言のニュースが出てきて、とても驚いた」「21世紀の大韓民国であり得ることかと不安だ」と話した。

タクシー運転手(70)は「戒厳令を下したというのが信じられず、数十年ぶりにこのような状況が国で再現されるというのが信じられない」と一言。 大統領の談話発言が理解できないという反応だった。

「保守の心臓」と呼ばれる大邱の市民も当惑している雰囲気だ。30代の会社員は「真夜中に何があったのか分からない」としながらも、「(野党の)共に民主党は度を越しているが、非常戒厳令を下すほどの行政マヒ状態ということには共感し難い」と語った。

保守傾向が比較的に強い慶尚南道昌原市の居酒屋でも、50代の会社員はテレビを見て「最後まで残っていた保守の心まで変える判断だ」とびっくり。「映画『ソウルの春』の時代に大学生だったが、(武装兵士が)国会への出入りを阻止する状況を見て、私が21世紀に生きているのか疑わしいと思った」と怒りをぶつけた。

野党傾向の強い全州に住む会社員(47)は「大統領がどうかしたのではないか」とし、「本当に亡国の道に進んでいる」と憤慨。50代の主婦は「戦争が起きたと思った」「全斗煥(チョン・ドゥファン)独裁政権時代に戻ったようだ。直ちに明日から日常にどんな変化が生じるか心配が山ほど」と懸念した。

一方、ハンギョレ新聞はニュースを聞いて国会前に集まった市民の声を取り上げた。市民らの「戒厳を解除せよ」というスローガンは、すぐに「尹錫悦を逮捕せよ」に切り替わった。

国会で戒厳解除要求案が可決されると、市民らは「弾劾事由に当たる」「尹錫悦を追い出そう」とより一層声を高めた。京畿道安山から5万ウォン(約5000円)のタクシー代を払って駆け付けたという市民は愛国歌(韓国の国歌)を歌った。

30代女性は「弾劾されたくてわざとあのようなことをしているのか、(大統領官邸の選定過程に関与したとされる易占術師の)天供(チョンゴン)に言われたのか、正気なのか、気になる」と述べ、「正気の沙汰ではない」という言葉を繰り返した。別の市民(30)は「非常戒厳令なんて、ふざけないでほしい。今が1980年代なのか、2024年なのか分からないほどだ。大統領が国民を不安にさせても良いのか」と声を荒げた。(編集/日向)

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