ユニクロ・柳井正氏の発言に新疆綿花協会「断じて受け入れられない」―香港メディア
Record China / 2024年12月6日 14時0分
5日、香港メディア・香港01は、ファーストリテイリングの柳井正代表取締役会長兼社長が、いわゆる「新疆綿」は使用していないと発言したことについて、中国の業界団体が反発する声明を出したことを報じた。
2024年12月5日、香港メディア・香港01は、ユニクロなどを運営するファーストリテイリングの柳井正代表取締役会長兼社長が、ユニクロでは中国・新疆ウイグル自治区産の綿・いわゆる「新疆綿」は使用していないと発言したことについて、中国の業界団体が「断じて受け入れられない」と反発したことを報じた。
記事は、柳井氏が先日英BBCのインタビューを受けた際に「製品に新疆ウイグル自治区の綿は使用していない」と発言し、中国世論から批判の声が出たと紹介。4日には新疆綿花協会が発言に反発する声明を発表したと伝えた。
記事によると、同協会は、独特な気候と地理環境にある同自治区は綿花の栽培に非常に適しており、「新疆綿」が世界最高クラスの綿の一つであると主張。「新疆綿」は中国や世界に良質な紡績原料をもたらすとともに、現地の経済を発展させて雇用を創出し、多くの家庭が貧困を脱却して生活が向上しているとの認識を示した。
一方で「米国が人権という名の下でしばしば新疆綿に関するデマを飛ばし、新疆の各民族が労働や就業によって生活を改善する権利を奪っている。強制労働などといういわれなき理由によって新疆綿やその製品をおとしめ、ボイコットすることに対し、われわれは断固として拒絶する」とした。
同協会はさらに、新疆綿は政府の支援と人民の努力により、旧来の技術から現代的な技術への転換、集約化、グリーン化、機械化、スマート化生産を実現したとも主張。国際社会と世界の紡績・アパレル企業が客観的な事実を尊重する原則に基づき、新疆をおとしめる言論や行動に対して理性的な分析と選択を行うよう呼び掛けるとともに、「われわれはユニクロなどの国際ブランドが新疆綿に対し十分な尊重と信用を与え、新疆綿の使用を再開して世界の綿紡績産業の健全かつ安定的な発展を守るよう期待する」とした。(編集・翻訳/川尻)
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