外国語ガイド資格の受験者数が大幅増加―中国

中国で外国語ガイド受験申込者数が大幅に増加しています。資料写真。

中国で2024年の全国ガイド資格試験がこのほど実施されました。データによると、今年の申込者数は前年より大幅に増加し31万人を超えました。また、外国語ガイド受験申込者数が大幅に増加したことが大きな特徴となっています。

このうち、福建省の外国語ガイド受験申込者数は前年より180％以上増加し531人でした（受験科目は英語、日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、韓国語を含む）。海南省の受験者も多言語にわたり、同90％余り増加しました。

今年、中国はビザ免除国の範囲をさらに拡大し、外国からの観光客数が大幅に増加しました。2024年第1～3四半期（1～9月）、中国のインバウンド観光客数は前年より78．8％増え延べ9462万8300人でした。中国観光研究院の予測によると、2024年の中国からのアウトバウンド観光客数は延べ1億3000万人に達する見込みで、インバウンドとアウトバウンドの観光客のために十分かつレベルの高い外国語ガイドを備えることは、観光業のサービス向上に向けた重要な一環となっています。  

中国旅行社協会ガイド専門委員会の孫桂珍会長によると、中国国内には現時点で約66万人の認定ツアーガイドがおり、うち中国語ガイドは約91．6％、外国語ガイドは約8．4％を占めており、外国語ガイド、特にマイナーな言語のガイドが不足する問題があるとのことです。

これに対して孫会長は、各地の文化・観光部門がガイド資格試験を実施する過程で、ガイドの外国語レベルや業務能力の向上を目指す奨励策を打ち出すことや、マイナーな言語に補助金や奨励金を与えるなど外国語ガイドの育成に力を入れるよう提案しました。（提供/CRI）